「週刊東洋経済」は「不動産投資 天国と地獄」を特集 「週刊ダイヤモンド」はコロナ禍の中高一貫校(1)【ビジネス誌 読み比べ】

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東芝の車谷暢昭社長の電撃辞任

   先週、話題になった経済ニュースと言えば、東芝の車谷暢昭社長兼CEOが4月14日、突然辞任したことだろう。「週刊東洋経済」は、今号のトップインタビューで車谷氏を直撃している。3月31日の取材なので、車谷氏は「3年で再建は完了した。インフラサービスで成長したい」と抱負を語っているが、なんともバツの悪いタイミングで登場したものだ。

   「ニュース最前線」では、英投資ファンドのCVCキャピタル・パートナーズからの買収提案と車谷氏がCVC日本法人会長だったことに触れ、「事実上の解任」との見方を紹介している。CVCの買収額が割安と見られれば、より高い価格で買収提案をする新たなファンドや企業が現れる可能性があるだろう。

   東芝が上場廃止を受け入れるのか、東芝は原子力発電や防衛などの事業を手掛けているため、日本政府が厳格に審査すると見られる。いずれにせよ、東芝は大きな岐路に立っている、とまとめている。

   一方、東芝・車谷社長の辞任劇は、「週刊ダイヤモンド」(2021年4月24日号)も取り上げている。同誌は、買収提案は白紙にならず、「車谷氏が残した『最後っ屁』という見出しで詳しく報じている。

   買収報道を受け、東芝の3位株主、米資産運用会社のファラロン・キャピタル・マネジメントは、「CVC以外にもっとよい買い手がいないか、東芝自身が進んで探さねばならない」と迫っているのだ。

   オークションに発展すると見られ、米勢と国内勢の混戦か、とまとめている。(渡辺淳悦)

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