きょうは50代のRさんです。
「コロナ禍での在宅勤務に慣れてきましたが、週1日は出社しています。在宅勤務中も会議や打ち合わせなどオンラインで話す機会はたくさんありますが、やっぱり会社に行って直接話すと嬉しくなってしまって、思わずはなし過ぎてしまうんですよね。先日、ネットでコロナ禍に急増している「教えたがりおじさん」の記事を読みましたがこれは自分のことかもしれない......。気をつけようと思ったところです」
「教えたがりおじさん」の心理
人は歳を重ねていくにつれ、生きてきた分の知識がどんどん溜まっていきますよね。そして遺伝子的にも「後世に何か残したい」という気持ちから「教える」という行為にも繋がっているようです。
しかし「教えたこと」が、その人の知りたいことや聞きたいこと、アドバイスしてほしいことではなかった場合、ただの聞きたくない説教と同じくらいのレベルの受け取り方をさせている可能性があります。
相手にとって「必要なこと、ためになること」だと思って伝えたのに関わらず、相手にとっては時間泥棒という「嫌がらせ」として受け取られ、ただのマウンティングおじさんになってしまっているかもしれません。
「教えたがりおじさん」の心理を探ってみましょう。
・誰かの役に立てる
誰かの役に立ちたいという気持ちは一見、素晴らしいことに思えます。しかし、求めていない相手からするとただのお節介です。
・プライドを維持できる
「教える」ということは、本来は尊い行為のため、自分の権力の誇示の現れでもあります。自分のほうが上位という権力意識が働き、自分のアドバイスが相手に影響を与えたことがプライド維持につながります。
・教えることで気持ちが良くなる
相手からの「アドバイスありがとうございました」「勉強になりました」という言葉をもらうと気持ちが良くなります。しかしながら、それが社交辞令だったとしても気がつかないと、そのまま調子に乗ってアドバイスを続けてしまいます。自己満足のようなものですね。
Rさんはどれか当てはまっていたら、「教えたがりおじさん」決定ですよ!
「教えたがりおじさん」にならないための対処法
「教えたがりおじさん」にならないように、以下のことを意識してみましょう。
・自分の苦労話から助言しない
尊敬している人でもないのに、「昔はこんな環境だった中で、自分はこんな成果を出してきた」というような苦労話から助言されても、何の参考にもなりません。ただの自慢話、武勇伝だと捉えられてしまうので気をつけましょう。
・一方的なアドバイスをしない
相手が聞こうという態勢になっていないと、いくら内容が良くても、相手には響きません。「こうしたほうがいいよ」と親身になって伝えたとしても、相手にとってはただの迷惑です。相手が「困っているからアドバイスください」と、頼まれた時にアドバイスしましょう。
さらに仕事での成果を出すことで、相手からの信頼が高まり、聞いてくれる態勢が整うと思います。それ以外は一歩下がるくらいの謙虚な気持ちで相手と向き合いましょう。
・相手の考えを否定しない
自分の考え、意見が正しいと思って相手と会話をしてしまうと、自然と相手を否定してしまうことがあります。一方的に自分の考えを伝えるのではなく、相手の話を聞くことを心がけてみましょう。
Rさんは、いかがでしたか。「教えたがりおじさん」になってしまうのは、シニアの男性の印象がありますが、じつは誰もが「教えたがり○○」になってしまう可能性があります。私も「教えたがりおばさん」にならないように気をつけたいものです。(ひろ子ママ)