システムを導入するだけなら、それはDXではない!
・システムの導入がDXのゴールとなっている
DXを推進するうえで、新たなシステムを導入することも多くなります。これはDXに限りませんが、企業の変革を進める中で、新しいサービスやシステムを勝手に導入して、あとは社員に丸投げという経営層は少なくなくありません。
丸投げされた社員は何のためにシステムを導入したのか、本当にこれが一番いいのかもよくわからず使い始めますが、結局、単なる手間になってしまうという結果になります。知っておいてほしいのは、システム導入はあくまで「手段」に過ぎないということです。システムを導入するだけなら、それはただのデジタル化であってDXではないのです。
新しいサービスやシステムに、企業のあり方すら変革させる本来のDXのヒントがある場合があります。新たなシステムを導入することは悪い事ではないのですが、そこを「ゴール」にしてしまうと、本来のDXが進まなくなってしまう可能性が高まります。
今回は、日本ではDXが進まない理由についてお話させていただきました。進まない理由だけを読んでしまうと、日本でDXが進むということは不可能なのではないかと思われる方もいるのではないでしょうか。
しかし、そんなことはありません。日本でもDXを進める方法はあると、私は考えています。次回は、私が考える日本でDXを進めるための方法について、お話したいと思います。(久原健司)