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鳥取知事「県民にお願いする前に全職員にコロナ研修」

平井伸治・鳥取県知事
平井伸治・鳥取県知事

   鳥取県の平井伸治知事(59歳)も、山梨県の長崎知事と同様に新型コロナウイルスの感染防止では「鳥取方式」という対策を打ち出しており、全国的に注目されている。コロナ禍の感染者を徹底的に検査、追跡して封じ込めるというもので、特に変異ウイルスに関しては、陽性者の100%を変異ウイルスの検査に回している。

   政府の目標が陽性者の40%を抽出検査に回すことで、東京都や大阪府などの大都市では20%前後しか達成していない現状をみると、画期的な試みだ。

   そんな平井知事は、県民にコロナ対策をお願いするには、まず「隗より始めよ」というわけで、107人の新規職員を含めて全県庁職員の「コロナ意識」を変えることを明らかにした。新型コロナに関する知識を担当部局だけでなく、全職員に持ってもらうために全員に研修を行うというのだ。

「4月1日、今日から人心が一新されるので再スタートを切らせていただきたい。新型コロナ対策研修を各所属でやることを義務づけます。すべての所属で新型コロナとはこういうものだと、それと闘う、予防していくためにはこういうことが大切だと。飲食店でもよく話題になるが、この辺がポイントだよとか。また、県庁はこういうことをやっているから、ぜひ動員かかったら協力してよねと。新型コロナ研修としてきめ細かく、所属単位でやっていく。それによって意識を前に向ける必要があると思います」

   さらに、こう続けた。

「じつは職員も健康管理の面で不安を持ちながら仕事をしています。私も妻も、よくこれでいいのかと迷います。特に新しく社会人になった新規職員の方々は、いろいろな方と出会ったり、いろんな場所に行ったりせざるを得ないわけですから。そんな不安を解消するために、各所属課に新型コロナ対策健康観察員を任命し配置します。私的なことも含めて、いろいろと心配なことがあるでしょう。ぜひ相談してください。また、食事会は全面禁止しているわけではありません。でも、その食事会はやっぱりまずいよね、こうしなきゃいけないよねと言う人をつくっておかなきゃいけません。新型コロナ対策健康観察員にはそういう役目も担っていただきます」

   厚生労働省は職員23人が東京・銀座で深夜まで送別会を開き、感染者まで出したが、鳥取県のように「その食事会はやっぱりまずいよね」と、モノ申す担当者を各課に置いてはどうだろうか。

(福田和郎)

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