「目指せ、県庁の星!第2弾」入庁式「心に響く知事の挨拶」はコレだ! 会社ウォッチ編集部が選んだ

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山梨知事「ポストコロナの日本をけん引しよう」

長崎幸太郎・山梨県知事
長崎幸太郎・山梨県知事

   山梨県の長崎幸太郎知事(52)は、新型コロナウイルス感染症では「グリーン・ゾーン構想」という独自の対策を実施している。

   「グリーン・ゾーン構想」とは徹底した感染症対策を行っている飲食店や宿泊業を県が厳しく審査して認定、その代わり認定証が出た店には自由に営業させるという感染症対策と経済活動を両立させた制度だ。多くのメディアで盛んに取り上げられたこともあって、132人の新規職員を含めた県庁職員を前に長崎知事の挨拶は終始自信満々だった。

   話題が、コロナ対策、教育、IT産業、農畜産業、社会福祉、防災、スポーツ...と多岐にわたり、いずれも「山梨よいとこ」の自画自賛ふうの自慢話に終始した。たとえば、コロナ対策ではこんな案配だ。

「(コロナ対策では)東京、大阪といった大都市では足踏みをしていると言わざるを得ない。我が県ではグリーン・ゾーン構想の下、全県総力を挙げた取り組みを実行しています。昨日、全国放送が取材にきました。取材された方の話によると、他の所と違って山梨県は県当局と事業者、県民のみなさんとの信頼関係が驚くほどできていますね、と...。要は、私どもと他県が違う最大のポイントは、山梨県は感染症防止に関して他人ごとではなく、自らリスクを取っている。県民のみなさま、そして県の事業者さんと同じ土俵に立って、同じ仲間として連帯をしながらこの苦難を乗り越えていく。山梨県は、来たるべきポストコロナ、ウイズコロナの時代に向け、トップランナーの一角を占めつつあると思っていただいても、決して言い過ぎではないと私は考えております」
公務員の仕事、頑張るぞ!
公務員の仕事、頑張るぞ!

   教育問題についても、こんな調子だ。

「本日からいよいよ25人の少人数学級がスタートします。山梨県の教育の最大の特徴、そして最大のプラスのポイントは、やはり全国で最も自己肯定感の高い子供を育てている、ここにあろうかと思います。おそらく将来、山梨の自己肯定感の高さは、必ず全国の教育に関心のある皆様からの注目を受けることは間違いありません。25人の少人数学級は自己肯定感をさらに高め、苦難や厳しい場面に直面しても、必ずや、山梨の子どもたちはこれを乗り越えていけるでしょう。そういう足腰の強い子ども、社会の役に立とうという思いが強い子どもを全国で最も強く育てている山梨の教育の良さを、今後さらに伸ばしていきたいと思います」

   ただし、山梨県の子どもは自己肯定感が強いが、肝心の県庁職員に自己肯定感があまり見られないことが、長崎知事の懸念材料になっているようだ。こう叱咤激励したのだった。

「よく県外の方から、山梨にどこかいいところがありますかと聞かれた時に、かなり多くのみなさまが『何もないです』と言われることを耳にいたします。まさか県の職員のみなさまはそういうことはおっしゃらないと確信しておりますが、ひょっとしたら心の内で、ちょっとアレッと思っている方もいるかもしれません。日本で最も自己肯定感の高い子どもを育てている山梨県なので、県全体が自己肯定感を高めていかなければなりません。県外の方から、どこかいいところがないかと聞かれた時には、『何もない』ではなくて、少なくとも10個、『あれもある、これもある、ここもある』と挙げていただきたい。もはや山梨県は、遠慮がちに周囲を見回して状況を伺う時代は終わりました。山梨県は、持てる力を最大限に発揮し、ポストコロナの日本をけん引する存在であるべきだ、それこそが山梨県に課せられた使命であると考えます」
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