東京外国為替市場 1ドル=110円台の攻防!
ドル・円予想レンジ:1ドル=108円50銭~111円00銭
2021年4月9日(金)終値 109円65銭
今週の外国為替市場でドル円相場は、もみ合いか。
前週のドル円相場は、ドルが弱含みで推移した。週初は1ドル=110円台半ばまで上昇したが、その後はドルが値を下げる展開が続き、一時1ドル=109円付近まで値を下げた。米国の早期利上げ観測が後退したことで、ドル買いの動きが止まった。
今週のドル円相場は、ドルが1ドル=110円を挟んだもみ合いとなりそうだ。米国の早期利上げ観測は後退していることで、積極的にドルを買う材料は薄れているが、経済指標の改善が続いており、米国景気の回復に対する期待感は強く、ドル買いした支えとなっている。
このため、ドル円相場は米国の経済指標の結果に左右される可能性が強く、注意が必要だ。
経済指標は、国内では12日に3月の工作機械受注、14日に2月の機械受注、15日に日本銀行の支店長会議などが予定されている。
海外では、12日に米国の3月財政収支、13日に中国の3月貿易収支、米国の3月の消費者物価指数、14日に米国のベージュブック(地区連銀経済報告)、15日には米国の3月の小売売上高と鉱工業生産、設備稼働率。16日に中国の1~3月期GDP(国内総生産)と、3月の鉱工業生産と小売売上高、米国の3月の住宅着工件数、日米首脳会談などが予定されている。
(鷲尾香一)