先輩が新入社員を採点したら...... 「自分の新卒時より優秀」

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   イマドキの新入社員をどう思う?

   自分の新入社員時代と比べるとどう?

   転職のためのウェブサイトや新卒学生向け求人メディア運営など人材サービス事業を手がける株式会社キャリアデザインセンターが、直近3年以内に新入社員が入社した職場の先輩社員たちに、そんな質問をぶつけてみた。すると......。

  • 先輩たちは「自分の新卒時より優秀」と評価
    先輩たちは「自分の新卒時より優秀」と評価
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新入社員69.0点、自分の新卒時57.2点

   調査(2021年4月7日発表)では、先輩社員に、「新入社員の1年目に点数をつけるなら、何点?」と聞くと、「70~89点」が最も多く54.0%。2位以下に「50~69点」(26.3%)、「90~100点」(11.6%)、「20~49点」(7.3%)と続き、「0~19点」という超辛口も0.8%あった。平均点は69.0点だった。

   また、回答者に「あなたの新卒1年目に点数をつけるなら何点?」と自己採点してもらうと、最も多かったのは「50~69点」で39.9%。2位以下は「70~89点」(34.1%)、「20~49点」(19.0%)、「0~19点」(3.6%)の順で、「90~100点」は最も少ない3.2%だった。

   平均点は57.2点。「合格ラインである70点以上は37.3%。自分については辛口の評価をつける人が多いようだ」(キャリアデザインセンター)=円グラフ参照

   新入社員に対する採点と自己採点で点数に差があった回答者にその理由を聞いた。

   新卒時の自分に対する採点が、イマドキの新入社員の点数より高かった理由の1位は「ビジネスマナーの理解度」(55.3%)。2位は「コミュニケーション能力」(53.2%)、3位は「理解力」(48.9%)だった。

   自己採点より、イマドキの新入社員の点数を高くつけた理由の1位は「モチベーションの高さ」(42.2%)。2位以下は「理解力」(41.2%)、「コミュニケーション能力」(33.8%)、「柔軟性」(33.8%)と続く。「ビジネスマナーの理解度」を評価したのは25.0%で5位だった。

   自分の新入社員時より、今どきの新入社員に高い点数をつけている人の場合、「モチベーションの高さ」や「理解力」を高く評価。イマドキの新入社員の「ビジネスマナーの理解度」や「コミュニケーション能力」の評価が低いことについて、キャリアデザインセンターは「マナーへの価値観やコミュニケーションの仕方が世代でギャップが生じやすいことが関係しているのかもしれない」とみている。

イマドキの新入社員と仕事する際に大切なことは?

   調査では、「イマドキの新入社員と仕事をする際、大切だと思うこと?」を質問。1位は「目的を明確にする」(53.3%)で、2位が「話をよく聞く」(45.3%)。以下、「進捗を確認する」(41.6%)、「肯定する」(39.0%)、「褒める」(36.2%)が並んだ。

   この質問に、キャリアデザインセンターでは「世相を反映するポイント」があったと指摘。「プライベートに立ち入らない」(26.9%)と「プライベートも把握する」(2.2%)、「プレッシャーをかけない」(25.4%)と「適度なプレッシャーをかける」(10.4%)、「低めの目標を設定する」(8.0%)と「高めの目標を設定する」(2.3%)の質問をそれぞれ対比すると、「ダブルスコア以上の差が出ており、近年の価値観が垣間見られる」と分析している。

   「新入社員と仕事をすることでプラスになったことは?」との問いでは、「教えることで自分の業務理解が深まる」(56.1%)が1位。続いて「新しい価値観に触れられる」(52.9%)、「人が成長していく過程が見られる」(44.3%)、「自分も頑張ろうという気持ちになる」(41.9%)などが上位に並んだ。

   「教えることで自分の業務理解が深まる」や「新しい価値観に触れられる」という選択肢を半数以上が選んでいる一方、「プラスになったことはない」が4.6%だった結果から、同社は新入社員と仕事をすることについて、「ほとんどの人が何かしらポジティブな影響を受けている」と指摘した。

   なお、調査は2月18日~3月4日に、転職サイト「女の転職type」会員を対象にウェブ上で実施。741人から有効回答を得た。

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