きょうは50代前半の管理職のEさんがいらっしゃっています。人事部で活躍されているのでこの3月、4月は忙しい時期だと思いますが、お仕事はいかがでしょうか?
「今は管理職なので、直接、採用面談を行うことはほとんどないのですが、毎年この時期は退職する人もいれば入社する人もいるので、私自身も自分を見直す時期にしています。
最近は、副業が解禁されたので、そちらの準備などにも関わっていました。20代、30代では少しずつ副業を始める人が増えてきましたが、50代以上はあまり動きがないようです。私も、じつは副業に興味がありまして、『50代 副業』と検索すると、『ライター・エンジニア・動画編集』などが目に止まるんですね。でも、今さら一から何かを積み上げるってのは何か違うと思いますし、みんなどんな副業しているのかな? なんて、考えてしまって二の足を踏んでいる状態です」
50代は時間の使い方を考える時期
私もネットで副業について検索してみました。Eさんのおっしゃるとおり、ライター、Webデザインなどの案件が多いですね。もし、早急にお金が欲しいならば、コンビニのアルバイトや交通量調査員などと何かしらお仕事はあると思います。
ただ、50代の副業は時間の使い方と体力が大事だと思います。お金を稼ぐためだけでなく、この先の人生を考えてみて、少なくともEさんにプラスになる内容がいいと思います。
もちろん、Webライター、動画編集などのスキルを今、身につけて、定期的な収入につながるように頑張るのも、もちろん一つの手です。人事の経験を生かして、「採用について」「人事制度」について記事が書けるライターとして重宝されるかもしれません。始める前には、その仕事に時間を使うべきなのか、一度考えてみましょう。
人生100年時代なので、新しいことを始めたり、興味を持ったりすることはこれからの時代必要だと思います。たとえば、写真やイラストをネット上で売れるサービスがあるので趣味がてら写真を勉強することもありだと思います。先日も、一眼レフカメラで桜を撮っている高齢者の方々をチラホラ見かけました。
ここで、Googleの「20%ルール」を当てはめてみるのもおもしろそうです。これは「仕事を使う時間を分担して、少なくとも20%を通常の仕事以外の未来のチャンスになるかもしれない取り組みに使う」というルールです。
ただ、現在の仕事中に写真の勉強をするわけではないので、厳密にいうと違いますが、未来のチャンスのためにと挑戦してみてもおもしろいかと思います。
地方の副業案件に目を向けてみる
今あるスキルを活用するために、地方に目を向けることも一つの手だと思います。新しいことを今から始めるよりも、こちらのほうが副業としてすぐに金額を稼げる機会も多いのではないでしょうか。
このコロナ禍で、地方での副業人材の需要が高まりました。以前から地方の副業人材の募集はありましたが、少なくとも月数回の出社があるなど、完全リモートの案件は少ない状態でした。
それが、現在は完全リモートの副業案件が少しずつ増えています。「社員を採用する余力はないけれど、困っている部分を外部からサポートして欲しい」と望む地方の企業と大都市の優秀な人材はマッチする可能性が高いと思います。
たとえばEさんの場合だと、これまでの人事での経験を生かして「採用企画」や「採用強化」「人事評価制度」など地方の企業でお役に立てそうなこともたくさんありそうですね。現在は、管理職なので部下を育てる立場ですが、地方でプレーヤーとして副業をしてみると新しいキャリアを見つけるきっかけになるのではないでしょうか。
コロナ禍で働き方の可能性が広がってきています。日本中まで目を向けるとEさんのスキルを求めている企業も増えると思うので、ぜひ地方、コロナ禍が落ち着いたら海外まで目を向けてみてもいいかもしれませんね。(ひろ子ママ)