バイデン米政権の投資計画が起爆剤!? 新年度本格化で3万円台に挑む(4月5日~9日)【株と為替 今週のねらい目】

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   米国株は、新型コロナウイルスのワクチン接種が順調に進んでいることや経済の回復傾向が鮮明になったこと、また長期金利の高止まりなどで上昇傾向にある。さらに、2021年3月31日に発表された、8年間で総額2兆ドルを上回るバイデン大統領の大規模な投資計画が米国株を下支えとなっている。日経平均株価にもプラスに働きそう。

   ドル売り材料が乏しいことから、ドル円相場を押し上げる可能性がありそうだ。どうなる!? 今週の株式・為替マーケット!

  • バイデン米大統領が総額2兆ドル超の投資計画を発表した
    バイデン米大統領が総額2兆ドル超の投資計画を発表した
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東京株式市場 米経済指標の回復が鮮明に

日経平均株価予想レンジ:2万9500円~3万500円

2021年4月2日(金)終値  2万9854円

   今週の東京株式市場の日経平均株価は、3万円台回復を目指す動きか。

   前週の日経平均株価は、反発した。米投資会社アルケゴスの巨額の投資損失の発生に米国株式市場が動揺する局面や、米長期金利の上昇を嫌気する局面もあったが、バイデン米大統領の大規模な投資計画や、米経済指標が市場予想を大きく上回ったことなどが、米国株式市場の上昇につながり、つれて日経平均株価の上昇材料となった。

   今週の日経平均株価は、3万円台回復を目指す動きとなりそうだ。米国の長期金利が落ち着きを取り戻すとともに、金利上昇に対しても株式市場の動揺は少なくなってきており、耐性が増している。

   米国では経済指標の回復が鮮明になりつつあり、景気回復への期待感が高まっている。加えて、バイデン米大統領の大規模投資計画が米国株式市場の下支えとなっており、米国株式市場の好調を背景に日経平均株価も堅調な動きが予想される。また、3月の日銀短観が市場予想を上回ったことも、日経平均株価の下支え要因となる。

   本格的に新年度相場入りしたことで、投資家の新規買いも期待できる。

東京外国為替市場 ドル売り材料は乏しく......

ドル・円予想レンジ:1ドル=109円80銭~111円80銭

2021年4月2日(金)終値 110円71銭

   今週の外国為替市場でドル円相場は、ドルの堅調地合いが継続か。

   前週のドル円相場は、ドルが堅調に推移した。一時1ドル=111円直前までドルが上昇する局面があった。バイデン米大統領の大規模な投資計画の発表。市場予想を大きく上回る米経済指標がドル買い材料となった。

   今週のドル円相場は、ドルの堅調な地合いが継続しそうだ。バイデン米大統領の大規模な投資計画、米経済指標の好結果がドルの買い材料となっているうえ、米国の長期金利高止まりがドルの下値を支えている。

   さらに、新型コロナウイルスのワクチン接種が順調に進んでいることも、ドルの支援材料だ。目先、ドルの売り材料が乏しいことから、ドルは1ドル=111円台に上昇する可能性が強そうだ。

   経済指標は、国内では6日に2月の家計調査、7日に2月の景気動向調査、8日に2月の国際収支、3月の景気ウォッチャー調査などが予定されている。

   海外では、5日に米国の3月のISM非製造業指数と2月の製造業受注、7日に米国の2月の貿易収支、G20財務大臣・中央銀行総裁会議、8日に米国の2月住宅着工件数、9日には中国の3月の消費者物価指数などが予定されている。

(鷲尾香一)

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