東京外国為替市場 ドル売り材料は乏しく......
ドル・円予想レンジ:1ドル=109円80銭~111円80銭
2021年4月2日(金)終値 110円71銭
今週の外国為替市場でドル円相場は、ドルの堅調地合いが継続か。
前週のドル円相場は、ドルが堅調に推移した。一時1ドル=111円直前までドルが上昇する局面があった。バイデン米大統領の大規模な投資計画の発表。市場予想を大きく上回る米経済指標がドル買い材料となった。
今週のドル円相場は、ドルの堅調な地合いが継続しそうだ。バイデン米大統領の大規模な投資計画、米経済指標の好結果がドルの買い材料となっているうえ、米国の長期金利高止まりがドルの下値を支えている。
さらに、新型コロナウイルスのワクチン接種が順調に進んでいることも、ドルの支援材料だ。目先、ドルの売り材料が乏しいことから、ドルは1ドル=111円台に上昇する可能性が強そうだ。
経済指標は、国内では6日に2月の家計調査、7日に2月の景気動向調査、8日に2月の国際収支、3月の景気ウォッチャー調査などが予定されている。
海外では、5日に米国の3月のISM非製造業指数と2月の製造業受注、7日に米国の2月の貿易収支、G20財務大臣・中央銀行総裁会議、8日に米国の2月住宅着工件数、9日には中国の3月の消費者物価指数などが予定されている。
(鷲尾香一)