えっ!「ウイルス」を「ジャブ」されるのは怖いんですけど......
一方、ワクチンの接種が加速している英国では、新規感染者や死者が減少傾向に転じており、ワクチンの効果が現れているようです。
More than 30m people in the UK have now received a first vaccine dose
(すでに英国では3000万人以上が1回目のワクチンを接種済みだ)
・vaccine dose:ワクチン接種
「vaccine」(ワクチン)は「ヴァクスィーン」と発音します。新型コロナウイルス関連の英語は「vaccine」(ワクチン)、「virus」(ウイルス)、「variant」(変異株)と、「v」で始まる単語が多いです。一緒に覚えておきましょう。
「ワクチン接種」は、「dose」の他にもいろんな表現があります。「vaccine shot」と、「shot」(打つ)を使った表現もよく目にしますが、ちょっとドキっとするのが「vaccine jab」です。
「jab」は、ボクシングの「ジャブ」でも使いますが、「鋭い一撃」「激しく突き刺す」といった意味で、「皮下注射」や「ワクチンの予防接種」で使われます。
何だか、注射を激しく突き刺されるようで、個人的には「vaccine jab」ではなく「dose」や「shot」を推したいところです。
アメリカでは、先日、バイデン大統領が3週間以内(4月19日まで)に、成人の90%がワクチンの対象になると発表しました。
Biden says 90% of adults will be eligible to get a coronavirus vaccine in three weeks
(バイデン大統領は、90%の成人が3週間以内にコロナウイルスのワクチン接種の対象になると宣言した)
遅々としてワクチン接種が進まないわが国から見ると、英米のワクチン接種の加速ぶりはうらやましい限りです。今や世界は、猛烈な威力を誇る「variant」(変異株)と「vaccine」(ワクチン)との戦いです。「variant」(変異株)に対して、まるで素手で戦っているような日本。このままでは、第4派が確実に襲ってきそうな気配です。(井津川倫子)