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一橋大学長「大学は港だ。迷ったら戻ってきなさい」

一橋大学の蓼沼宏一学長(公式サイトより)
一橋大学の蓼沼宏一学長(公式サイトより)

   社会に出ても迷う時が必ず来る。その時に「大学は港です。人生の荒海に漕ぎ出したみなさんが航路に困った時、いつでも歓迎します」と送り出したのが一橋大学の蓼沼宏一学長だ。

「すべての卒業生にとって、一橋大学は『港』のような存在でありたいと私は考えています。さまざまな社会経験を経て多くの課題に気づくとき、現場での知識や経験のみでは切り抜けられず、正しい判断をするために基礎となる学問が生きてくることもあるでしょう。科学技術が急速に進歩する中で、知識やスキルが陳腐化するスピードも速くなっていますから、社会に出てからも、文系・理系の枠を超えて学び続ける必要があります。そのとき、みなさんが再び大学という落ち着いた場で学びたいと考えたならば、思う存分学ぶことができる、そのような場を提供し続けていきたいと思います」

   そして、それは大学にとっても相互作用でメリットがあると、蓼沼さんは語るのだった。

「大学は、学問が机上で孤立したものではなく、世の中で抱えている課題を背負ったときに生かされるように努めていくべきです。私たちもまた、みなさんがそれぞれの現場で見出した問題意識を大学に投げかけてくれることを期待しています。経験と理論がぶつかり合う中から新たな知が生まれてきます。その創造のプロセスを共に歩もうではありませんか。世界に漕ぎ出していくみなさん、順風満帆の時も、嵐の時も、磨かれた己の知と感性を駆使し、おそれることなく道を切り開いていってください」

(福田和郎)

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