だんだんレベルが上がる
レベル2の「テクニカル・トレーナー・ステージ」は、部下に基本の力をつけさせるのが目的だ。部署で必要な専門力をリスト化して渡す、「どんな話も3つにまとめる」を徹底させる、工程表を作らせるなどを挙げている。
あいさつ、礼儀、言葉づかい、時間、約束など社会人として基本的なことに問題がある部下に対しては、「社会人として、それではダメだ」とはっきりと伝えることも必要だ、としている。
ステップが上がると、動機付けと仕事の仕方で自ら動く人材に育てる、効果的に助けて部下を成功させる、と上司の役割も変わる。
レベル5の「プロモーター・ステージ」になると、部下を組織に認めさせることも必要になる。「こんな成果を上げました」と言える仕事を与える、「露出」の機会を作る、プレゼンは絶対に成功する準備をさせることなどを挙げている。
レベル6「キャリア・プランナー・ステージ」になると、「将来の成功を支援する」段階になる。将来の姿を書かせる「ビジョン・シート」を導入している企業もあるだろう。部下のビジョンと組織がWin-Winになるストーリーを作ることが、望ましいという。そうすれば、「やりたいことがあるのでやめます」はなくなるという。
最終レベル7の「育成マスター・ステージ」になると、育成力を自分の強みにすることを目指してほしい、と高田さんは求めている。