苦手だったかつての上司が部下になった、そんな時どうする?【ひろ子ママの教訓 その47】

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   きょうは50代前半の部長職のDさんがいらっしゃっています。なんだか、疲れた顔してますね。何かありましたか?

「今、会社でシニア世代の活躍に向けた動きが活発になっています。これからの社会にとって必要なことだと思いますが、かつての上司が部下となり、しかもちょっと苦手なタイプの人でした。元管理職で、仕事ができる人でしたし、仕事に対する意識は高いのは理解しています。ただ、ちょっと強引で......。
お互いがやりにくさを感じているのがわかるので、正直ストレスが溜まってきました。私自身シニア層に足を踏み入れているので、逆の立場になることもわかってはいるんですが、どう接したらいいのでしょう」
  • 苦手な上司が部下になったら……
    苦手な上司が部下になったら……
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「年上の部下」の気持ちになってみる?

   Dさんが不安を感じていると同様に、相手も不安を感じているはずです。一度、Dさんも「年上の部下」になった気持ちになってみましょう。これまで管理職だったのに、元部下の部下になり、しかも年下だった場合、Dさんはどのように感じますか?

   自分のほうが実績もあるのに、元部下のほうが給料が高いことに、モチベーションが下がっているかもしれません。

「それって、現在の自分の部下が上司になるってことですよね。ちょっと気まずいですね。実績も自分のほうが高いのに、実際に給料が年下より低くなると、会社の制度だとわかっていてももどかしさを感じますね。」

   役職定年後は給料が下がっていく制度だと、頭では理解していても、心から受け入れるまでには時間がかかるかもしれません。4月からは改正「高年齢者雇用安定法」が施行されますし、今後、ますますシニア層の活用の機会が増えていくことは決まっています。

   Dさんも年下の部下が今後も増えていく可能性が大きいので、まずは相手の気持ちをぜひ考えてみましょう。

ひろ子ママ (こまま・ひろこ)
ひろ子ママ (こまま・ひろこ)
仮想スナック「ひろこ」を経営
古代マヤ暦シンクロ協会認定講師、ライター

不動産業界での営業、教育業界でのコーディネーターなどを経て、組織や人材開発に携わりながら、コーチングも行っている。鳥取県生まれ、大阪在住。多拠点生活に向けて活動中。
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