コロナ禍、欧州で猛威 新年度入りで3万円突破は?(3月29日~4月2日)【株と為替 今週のねらい目】

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   欧州は新型コロナウイルスの感染再拡大を受けて、経済措置が導入されたことで、EU域内での早期景気回復への期待は低下している。一方、米国では直近で発表された経済指標が市場予想を上回ることが増えており、コロナ禍の打撃から経済は回復しつつあるとみられる。

   日本ではいよいよ新年度を迎える。株価3万円台に向け、正念場だ。どうなる!? 今週の株式・為替マーケット!

  • いよいよ新年度がはじまる(写真は、東京証券取引所)
    いよいよ新年度がはじまる(写真は、東京証券取引所)
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東京株式市場 29日、権利付き取引の最終日

日経平均株価予想レンジ:2万8700円~2万9700円

2021年3月26日(金)終値  2万9176円70銭

   今週の東京株式市場の日経平均株価は、堅調な展開か。

   前週の日経平均株価は、大幅下落した。一時、2万8300円まで下落したものの、その後は底堅い動きとなり、週末にかけては2万9000円台を回復した。

   今週の日経平均株価は、年度超えを迎え、受給の改善が期待できることから、堅調な展開となりそうだ。3月29日が権利付き取引の最終日となる。新年度に入れば、ファンドなどの新規投資が期待でき、受給の改善が見込まれる。

   相場の波乱要因だった米国の長期金利が落ち着いた動きとなっていることも支援材料。加えて、米国のバイデン政権による3兆ドル規模の大型公共投資に関する報道や、米国での新型コロナウイルスのワクチンの供給倍増など、米国株の上昇も期待できる。ただ、年度末に向け、重要経済指標の発表が相次ぐことから注意が必要だ。

東京外国為替市場 米景気回復、高まる期待感

ドル・円予想レンジ:1ドル=109円00銭~110円80銭

2021年3月26日(金)終値 109円64銭

   今週の外国為替市場でドル円相場は、堅調な地合いが継続しそうだ。

   前週のドル円相場は、上昇した。米経済指標の改善を受け、ドルは米ニューヨーク市場で一時1ドル=109円台後半まで買われた。

   今週のドル円相場は、堅調な地合いが継続しそうだ。米国の経済指標が市場予想を上回るものが増えており、早期景気回復への期待感が高まっている。加えて、米国の長期金利は落ち着いた動きながら緩やかな上昇を続けており、ドルの支援材料となっている。

   米国では、て、バイデン政権による3兆ドル規模の大型公共投資に関する報道や、新型コロナウイルスのワクチンの供給倍増といった明るい材料が出ていることもドル買い材料となりそうだ。

   経済指標は、国内では29日に日本銀行の金融政策決定会合の主な意見(3月18~19日分)、30日に2月の完全失業率と有効求人倍率、31日に2月の鉱工業生産、4月1日に3月の日銀短観などが予定されている。

   海外では、30日に米国の3月消費者信頼感指数、31日に中国の3月製造業PMI、米国の3月ADP雇用統計、4月1日に中国の3月財新製造業PMI、米国の3月ISM製造業景気指数、2日に米国の3月の雇用統計などが予定されている。

   

(鷲尾香一)

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