コロナ禍での収入と支出 「不変」7割弱、「減った」3割、「増えた」も...... それぞれの理由

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   新型コロナウイルスの感染拡大で、企業の業績や経済状況が大きく変わったが、個人の収入はどうなっているのだろう――。

   全国の男女にコロナ禍の収入の変化を聞いたところ、「変わらない」と答えた割合が66.7%、「減った」は30%。「増えた」との回答も3.4%あった=円グラフ参照

  • 2020年4~5月の緊急事態宣言時には店舗は軒並み休業した
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収入「減った」30%、「増えた」3.4%

   調査では、「増えた」と答えた人に、その理由を聞いたところ、

「ネット通販で売り上げアップ」(70代男性)
「物販。子供向け商品を取り扱う職種のため、巣ごもり需要により増えた」(30代女性)

などの声があった。

   一方、30%の回答があった「減った」理由としては、

「コロナ前はほぼ夜勤だったのに、日勤が増えてしまった」(20代女性)
「アルバイトから得られる収入がシフトの減少で減った」(20代男性)
「ブライダルピアニストをしています。挙式が減ったので収入も減りました」(40代女性)

などが寄せられた。

   日本トレンドリサーチによれば、「美容室や飲食店など、お客さんが来なくなってしまって収入が減少したという人や、基本給は変わっていないがボーナスの額が減ったという人がいるようだ。また、アルバイトやパートの人がシフトの減少により給料が少なくなったという意見も多かった」という。

巣ごもり生活で支出が増えた

   支出をみると、こちらも「変わらない」という回答が最も多く59.3%。「減った」は26.4%、「増えた」は14.3%だった=下円グラフ参照。巣ごもり生活の傾向が強まったコロナ禍では、消費する機会が減ったという指摘もあるが、「増えた」理由はどこにあるのだろうか――。

「ストレス発散でネット買い物が増えたと思う」(50代男性)
「外出が減ったので、家で遊べるオモチャを買うようになった」(30代女性)
「DIYする時間が増えて資材などに出費が増えた」(40代男性)

といった声や、

   「テレワークが増えたため、通信環境の整備や食費が増えたから」(50代男性)とのケースもあった。

   コロナ禍で支出が「減った」理由には、次のような声が寄せられた。

「飲み会に行かなくなったため、そのお金が浮いた」(20代女性)
「衣服費や美容費が、在宅勤務になったことにより減った」(40代女性)
「旅行に行かなくなったので、旅行の費用の支出が減った」(70代女性)

などのほか、

「娯楽費を削った。タバコをやめた」(40代女性)

というコメントのように、節約して生活しているという人も多くいるようだ。

   なお調査は、全国の男女2300人が対象。2021年3月17日~19日に実施した。3月19日の発表。

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