中小企業の「健康経営」5社に1社が実践 コロナ禍で心の健康への影響を懸念

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   新型コロナウイルスの感染拡大は、中小企業の「健康経営」にどのような影響をもたらしたのか――。アクサ生命保険株式会社は、コロナ禍で注目が高まっている「健康経営」に注目。1000人の中小企業の経営者や役員を対象に「職場の健康づくりに関する意識調査」を実施したところ、「現在、(健康経営に)取り組んでいる」と答えた企業は20.8%となり、5社に1社が、健康経営を実践していることがわかった。「以前、取り組んでいたが断念(中止)した」企業は2.5%あった。

   「取り組んでいないが、内容まで知っている」企業は16.5%、「取り組んでいないが、聞いたことがある」は26.3%。「健康経営を知らなかった」は33.9%で、健康経営の認知率は66.1%だった=下の円グラフ参照

  • 中小企業の5社に1社が「健康経営」を実践
    中小企業の5社に1社が「健康経営」を実践
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意欲的な中小企業経営者は多い

33.9%が「健康経営を知らなかった」と回答
33.9%が「健康経営を知らなかった」と回答

   健康経営は、従業員の健康が企業や社会に不可欠な資本であることを認識し、企業が積極的に従業員の健康づくりに取り組むこと。現在、健康経営に取り組んでいないとした回答者(792人)に、「自社で健康経営に取り組みたいと思うか」聞いたところ、3.7%が「取り組む予定がある」と答え、54.5%が「取り組む予定はないが、取り組みたいと思う」と回答。合わせて58.2%に取り組む意向があることがわかった。

   この結果に、アクサ生命は「今後の健康経営の実施に対して、意欲的な中小企業経営者は多いようだ」とみている。

   健康経営に取り組んだことがある経営者(233人)に、取り組みによる変化を聞いたところ、「従業員の健康増進・生活習慣の改善」が64.4%と高かった。次いで、「従業員のモチベーション向上」の46.8%、「従業員の生産性の向上」が30.9%、「従業員同士のコミュニケーション活性化」27.5%、「人材の定着」26.6%、「顧客・取引先に対する企業イメージの向上」の15.9%と、続いた。

   健康経営に取り組む意向がある経営者(461人)に、健康経営に取り組むことで期待する変化を聞くと、「従業員の健康増進・生活習慣の改善」が63.8%で最も高かった。

   また、「従業員の健康を改善する意欲は高いと思うか、低いと思うか」との問いには、「非常に高い」(17.2%)と「やや高い」(62.4%)を合わせ、「高い」と思う割合は79.6%。「低い」と自己評価した経営者は、「非常に低い」(1.9%)と「やや低い」(18.5%)を合わせ20.4%だった。

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