じつは多くの日本人がやっている「うがい」は、ほとんど効果がない!?【尾藤克之のオススメ】

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正しいうがいでばい菌とウイルスを洗い流す

   照山さんは、

「歯磨きについては小さい頃からやり方を教わります。手の荒い方も『爪の間までしっかり洗いましょう』などと教えてもらいます。でも、うがいのやり方については誰も教えてくれないのです」

と指摘します。

   正しいうがいを教えてくれないのは、「正しいうがいのやり方」が確立されていないからだと、照山さんは言います。さらに、うがいは日本古来の風習とされ、これまで誰もうがいについてしっかり研究をしていないことも理由として挙げられるそうです。

   照山さんによると、新型コロナウイルスに感染して重症化した人の口の中のバイ菌の数を調べたところ、重症化しなかった人の100万倍くらい、バイ菌が多かったというデータがあったそうです。

   また、新型コロナウイルスは喉の粘膜だけではなく、唾液腺や歯ぐき、舌などからも私たちのカラダに侵入してくることがわかっています。予防のためにも、マスク、手洗い、アルコール消毒に加えて、「正しいうがい」を実践しないと、万全とはいえないようです。

   また、口の中のばい菌をうがいでしっかり洗い流せていないと、虫歯や歯周病だけではなく、糖尿病やアルツハイマー、動脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞、誤嚥(ごえん)性肺炎など命に関わる重大な病気になるリスクも高まります。本書は歯学博士である著者が考案した「7秒うがい」を紹介や、口の中が汚れることでどのような病気になるかを解説した1冊です。

   この機会にバイ菌とウイルスを洗い流す、正しい「うがい」を学んでみませんか。(尾藤克之)

尾藤 克之(びとう・かつゆき)
尾藤 克之(びとう・かつゆき)
コラムニスト、著述家、明治大学客員研究員。
議員秘書、コンサル、IT系上場企業等の役員を経て、現在は障害者支援団体の「アスカ王国」を運営。複数のニュースサイトに投稿。著書は『最後まで読みたくなる最強の文章術』(ソシム)など19冊。アメーバブログ「コラム秘伝のタレ」も連載中。
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