「何が何でも東京五輪はやる!」という菅義偉政権の強引な決意の表れか――。
新型コロナウイルスの感染拡大が一向に収まらないなか、2021年3月25日、東京五輪の聖火リレーが始まった。
「復興五輪」のスローガンのもと、福島県からスタートしたリレーは観客が殺到して「密」になる場面が見られた。
一方、五輪最大のスポンサーである米テレビ局からは、
「コロナをまき散らす、ナチスのようなイベントはやめろ」
という厳しい「鶴の一声」が発せられた。
ネット上でも怒りの声が沸騰している。
「いったい何の意義があって聖火リレーやるの?」
聖火リレーについて、ネット上ではこんな批判の声があふれている。
「リバウンド感染で花見も卒業式や歓送迎会等々も密になるとのことで自粛するように連日指示していながら、絶対に密になる聖火リレーは積極的に進める政府。どう考えもおかしいだろう!」
「そもそも、リレーコースに観客を集めることによる大会を盛り上げ、経済効果もあげるために実施するはずの聖火リレーなのに、密にならないように、なるべくテレビで見て...ってどういうことなのだろうか。いったい何の意義があって実施するのだろうか」
「オリンピックそのものは別としても、今の状況で聖火リレーを行う理由がよくわかりません。莫大な経済効果を見込めるわけでもないし。逆にコロナのことを考えると、無用なリスクを背負い込むだけに思えます。ただ、ひたすらコロナが拡大することのないことだけを祈ります」
「スタート地点のイベントに石原さとみさんがシラーとして参加していましたね。ご自分は罹患して、復活できるころに公にして、ドラマの共演者たちに迷惑をかけました(編集部注:今年2月、感染していたことを週刊誌が報道後、事務所が発表)。一方、シズちゃんもシラーとして、密になってマスクもせずに多くの観客と肩を並べて記念撮影って、おかしいでしょう。聖火ランナーに参加している人たちの存在が見苦しく、好感を持てなくなってしまいます。こんなパフォーマンス、もうやめましょう。もちろん五輪も!」
また、観客に対しても、こんな意見が。
「この状況で聖火ランナーをやるのもおかしいけど、これだけコロナが騒がれているのに自分は関係ないとばかりに集まる観客もおかしい」
「今年の箱根駅伝での教訓をまったく学んでない。結局、公道を使っているのだから人が集まり、見に行きたいと思うのは当然。どうせやるなら、各拠点の競技場を貸し切ってランナーに周回させて、次の都市の競技場へ聖火だけを移動させて渡すとかの工夫もできた。コロナ再拡大の危機の中で、通常どおりの聖火リレーをやって、オリパラを盛り上げるといっているのは、本当に頭がどうかしているとしか思えない」