新入社員が製作した「焚き火台」がグランプリ 3か月で100個以上を試作、製作者が語る開発秘話

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初心者でも使えるように「ストレスフリーな構造にしました」

   ここ近年のキャンプブームと社長の勧めもあり、製作の対象はキャンプ用品にした。なかでも、焚き火台を選んだ理由を聞くと、

「早野研工は鉄を作る会社なので。ネットで調べて、焚き火台が一番しっくりくると思いました」

と、松井さんは話す。

持ち運びもラクラク(画像提供:早野研工)
持ち運びもラクラク(画像提供:早野研工)

   製作期間は3か月ほど。とにかく形を作り、課題を見つけては作り直すことを繰り返した。試作した数は100個を超えているという。

「まず、この形にもってくることが一番大変でした。最初に作ったのは四角い形で、下に空間があってピザも焼ける...みたいなのを考えてましたが、パーツが多く、初心者では使いづらいという課題がありました。ネットでもいろいろ調べて、形を変えたり、重さを軽くしたりと試行錯誤しました」(松井さん)

   こだわったのは、初心者でも使いやすい製品であるということ。完成した「Firebase」は、パーツをひとまとめにして持ち運べるため、部品がなくなりにくい。組み立ても、パーツをはめ込むだけなので簡単だ。

「組み立てでガチャガチャひっかかったりするの面倒くさいじゃないですか。そういうところを極力なくしてストレスフリーな構造にしました」(松井さん)
パーツを収納する様子を見せてくれた(画像はZoomのスクリーンショット)
パーツを収納する様子を見せてくれた(画像はZoomのスクリーンショット)

   国際見本市でグランプリを受賞した時の気持ちを聞くと、

「その時は全然実感がなかったです。新入社員が初めて作った製品なので、驚いたというよりはおかしいって思いました(笑)最近はちょっとずつ実感がわいてきました」

と松井さん。クラウドファンディングやオンラインショップに寄せられた注文に対応するため、会社では「Firebase」の量産体制に入っているという。

   松井さんに、今後のモノづくりへの意気込みを聞くと、

「僕はこういうことがしたくて入社したので、今後もこういう機会があればやってみたいと思います。レビューを聞いて改善点を取り込み、よりいいものを作っていきたいですね。できればFirebaseにつながるHotCampブランドの第3弾を作りたいです」

と話していた。

(会社ウォッチ編集部 笹木萌)

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