東京外国為替市場 米長期金利の動向に注意!
ドル・円予想レンジ:1ドル=108円00銭~110円00銭
2021年3月19日(金)終値 108円87銭
今週の外国為替市場でドル円相場は、ドルが堅調な動きとなりそうだ。
前週のドル円相場は、もみ合いだった。ドルは一時1ドル=109円台半ばまで上昇したが、米国の経済指標が市場の予想を下回ったことで、ドル売り・円買いが優勢となり値を上げた。
しかし、FOMCで2023年末まで金融緩和政策を継続する方針が明らかになったことで、インフレ期待が高まり、米国の長期金利の上昇受け、再び、ドル買いが優勢となった。
今週のドル円相場は、ドルが堅調な動きとなりそうだ。最大に焦点は米国の長期金利の動向。FRBのパウエル議長が明確な長期金利抑制策の姿勢を打ち出さなかったことで、長期金利は再び上昇基調を強めている。
米国の長期金利が上昇するようだと、日米金利差でドル買い優勢の動きが続く可能性があり、注意が必要だ。
経済指標は、国内では22日に1月の景気動向指数、24日に日本銀行の金融政策決定会合の議事要旨(1月20~21日開催分)などが予定されている。
海外では、22日に米国の2月の中古住宅販売、23日に米国の2月新築住宅販売、米国の10~12月経常収支、24日に米国の2月の耐久財受注、25日に米国の10~12月期GDP(国内総生産)確報値、26日に米国の2月の個人所得と個人消費支出などが予定されている。
(鷲尾香一)