またまた「ニッポンの女性差別」のニュースが世界を駆け巡った。
東京五輪・パラリンピック開閉会式の演出責任者、佐々木宏氏(66)が、開会式に出演予定のお笑い芸人、渡辺直美さん(33)の容姿をブタにたとえて「オリンピッグ」などとバカにする演出を考えていたことが明るみになった。渡辺さんに対してだけでなく、「オリンピック」そのものも侮辱する言動だ。
ひと月前に東京五輪組織委員会の森喜朗前会長が「女性差別」発言で辞任に追い込まれたばかり。海外メディアは「東京五輪にまた混乱」「頭痛のタネ」と一斉に報じた。ネット上では、
「こんな恥ずかしい東京五輪、もうやめようよ」
という怒りの声が殺到している。
「勇気ある撤退こそ日本の尊厳を守る道」
ネット上では、「もう東京五輪やめようよ」という声であふれている。
「安倍晋三氏の(原発事故汚水の)アンダーコントロール発言の嘘による誘致で始まり、エンブレムの盗作、誘致の汚職疑惑、そして女性差別問題が止めを刺す。東京五輪は本当に情けなく、恥ずかしい限りで、我が国の汚点としか言いようがない。もう日本の尊厳を保つ道は、『医療従事者をはじめ、コロナ禍と戦う世界の人々の支援に力を注ぐべく、勇気ある撤退をする』という名目で中止することしかない」
「女性蔑視の問題だけでなく『オリンピッグ』などというダジャレも不快。五輪に敬意を払えない人が、なぜ五輪のトップで仕事をしているのか。開催側がこのような意識で、同じ日本国民として申し訳ないです。ぼくも謝ります。ここまでくると、コロナに関係なく運営する側が問題ある人多すぎて不適切というか、もうやめましょうよ」
「自分はオリンピックの一連の流れは、今の日本そのもののような気がする。臭いものには蓋をし、老人男性が支配し、バブル期とか日本が調子のよい時代のままの意識のままの中高年。そんな感覚の人がクリエイティブな開会式のリーダーであることが信じられない。若い人になんとかしてもらいたい」
「『犬』のCMでメシを食っている人だから、擬人化することに抵抗がない、確信犯だよ。きっと差別という意識も、常識はずれという認識もまったくなかったと思う。事前に発覚してグッドジョブだった。渡辺直美さんが漫才の舞台でもやらないことをオリンピックの開会式で世界にさらそうという段階でアウト。この人を責任者にした人も引責辞任してほしい」
「スタッフが反対せず、佐々木氏のアイデアが世界中の人が注目する開会式で具現化されていたらと思うと怖い。それを考えたら辞任ではなく、橋本会長は佐々木氏を更迭すべきだった。数週間前から組織委員会は今回のことは知らされていた。臭いものには蓋の体質は、女性会長になっても変わっていない」
(福田和郎)