橋本聖子会長「慰留したい気持ちありました」
3月18日正午、東京五輪組織委員会の橋本聖子会長(56)が記者会見を行った。しかし、佐々木氏に対してこれまでの功績に感謝する言葉はあっても、「女性侮辱」発言に対する強い批判の声は出なかった。むしろ、「慰留したかった」と言うのだ。
日刊スポーツ(3月18日付)「橋本会長、辞意佐々木氏を慰留する気持ちがあった」が、会見の模様をこう伝える。
「橋本聖子会長が会見し、佐々木宏氏について慰留したい気持ちがあったことを明らかにした。佐々木氏の実績を鑑み『慰留をしたのか』と問われ、橋本氏は『はい。そういう気持ちはございました。ただ本人の(辞意の)思いが強かったので、受け入れるという決意をした』と語った」
この発言について、記者から「問題の重要性を考えれば辞任を受け入れるのではなく、佐々木氏の意思にかかわらず、解任するという判断もありえたのではないか」と指摘を受けた。しかし、橋本会長は「その存在は式典を成功に導くために極めて重要な存在」「佐々木氏が熟慮を重ねて決断したことを受け入れた」と繰り返し、解任していた可能性については触れなかった。
こんななか、渡辺直美さん自身が所属する吉本興業を通じて、こんなコメントを発表した。
《最初に聞いていた演出とは違うこの様な報道を受けて、正直驚いております。表に出る立場の渡辺直美として、体が大きいと言われる事も事実ですし、見た目を揶揄されることも重々理解した上でお仕事をさせていただいております。実際、私自身はこの体型で幸せです。なので今まで通り、太っている事だけにこだわらず『渡辺直美』として表現していきたい所存でございます。
しかし、ひとりの人間として思うのは、それぞれの個性や考え方を尊重し、認め合える、楽しく豊かな世界になれる事を心より願っております。私自身まだまだ未熟な部分もありますので、周りの方にご指導いただきながら、これからも皆様に、楽しんでいただけるエンターテイメントを作っていけるよう精進して参りたいと思います》
やんわりとクギを刺した、渡辺直美さんらしいコメントだった。
(福田和郎)