海外メディア「モリのダメージにまた打撃」
週刊文春の報道を受けて、丸川珠代五輪相は3月18日午前の参院予算委員会で、
「まったく不適切なものだ。あってはならない発言だ」
と批判した。
小池百合子都知事も記者団の質問に、
「ひと言でいって大変恥ずかしい。開会式は、コロナ禍が発生し世界が変わっている中で、東京から日本から何を発信するかというところがポイント。そこにネガティブな発信をしてどうするのだと思います」
と突き放したのだった。
開会式の演出責任者の「女性侮辱」言動と辞任を受けて3月18日、海外メディアも一斉に報道した。
米ブルームバーグ通信は佐々木氏の辞任を報じ、「延期された大会の新たな打撃」と指摘。森喜朗前会長が、女性蔑視発言で辞任したことにも触れ、「既に国民からの支持の低さに直面している大会にとって、また別の悩みの種になる」と報道した。
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙は「性差別的発言による組織委会長の辞任に続き、大会4か月前に不確実性を追加した」と論じた。五輪専門のウエブメディアのインサイド・ザ・ゲームズは「セレモニーディレクターが女性コメディアンへの蔑称的提案で辞任。ササキの辞任はモリのダメージから評判を回復しようとしている組織委にとって新たなトラブル」と報じた。
このほかAP、ロイター、AFP通信、英BBC放送、米CNNテレビ、米ABCニュースなども報道した=写真参照。