持ってる知識でこんなに違う! デキる営業とダメな営業の「差」はどこだ? (藤崎健一)

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「返報性の法則」を促す「お役に立ちたい」メール

   人から何かをしてもらったとき、「お返しをしないと気が済まない」と感じる心理のことを「返報性の法則」と言います。たとえばスーパーマーケットなどの試食コーナーで、店員から勧められて試食すると、「食べさせてもらったのだから、買わないと悪いかな」というアレです。

   「無償で何かをしてもらう」ことによって返報性の法則が働き、お返しをしなくちゃいけない、という心理が生じるのです。さらに相手のことを「心配しています」という気持ちが加われば、より一層「お返し」の確率は高まるのです。

   A社の事例では、コロナ禍という緊急事態下での心配事に先回りする配慮が、多くのレスポンスにつながりました。B社のメールには、「在庫切れで業務が滞る前にお届けします」と相手を慮るメッセージがポイントでした。メール営業で心掛けなくてはいけないことは、中身が相手のお役に立つ知識情報であるということ、メール文面の端々から相手のことを思っている気持ちがうかがわれることです。

   メール営業では、「売りたい」を捨てて「お役に立ちたい」を前面に活動することが、結果的には成果につながるのです。(藤崎健一)

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大関 暁夫(おおぜき・あけお)
株式会社スタジオ02 代表取締役 企業アナリスト
東北大学経済学部(企業戦略論専攻)卒。1984年、横浜銀行に入行。現場業務および現場指導のほか、出向による新聞記者経験を含めプレス、マーケティング畑を歴任。全国銀行協会出向時には対大蔵省(当時)、対自民党のフロントマンも務めた。中央林間支店長に従事した後、2006年に独立。銀行で培った都市銀行に打ち勝つ独自の営業理論を軸に、主に地域金融機関、上場企業、ベンチャー企業のマネジメント支援および現場指導を実践している。
メディアで数多くの執筆を担当。現在、J-CAST 会社ウォッチ、ITメディア、BLOGOS、AllAboutで、マネジメント記事を連載中。
1959年生まれ。
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