カタい本を深く学ぶ人たちのために
地下1階では工学、医学関係の本。1階には理学系の本を置いている。人気のある本を聞くと、
「実用書が主なので、うちにしかない本っていうと難しいんですよね。もっとも力を入れているのは数学書ですが。強いて言えば『理工学書』全般を扱っていること自体がうちの特徴ですかね」
と話す。
本棚には「数学」「物理」「化学」と分野名の書かれた手書きのプレートが掲げられている。店内には約2万冊の本があるそうだ。大量の本を前に、目的の1冊だけでなく、興味のままに手に取ることができるのは実店舗ならではの強みだ。
明倫館書店では、洋書の品揃えにも力を入れている。
「お客さんは趣味で学ばれている方から研究者まで、さまざまです。うちで扱う商品は割とカタい本が多いので......。初心者でも手軽に読めるような本は少ないですが、その分深くお客様の興味の幅に答えられるよう心がけています」