「カタい」けれど興味深い 理工学書の世界【Vol.22 明倫館書店】

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カタい本を深く学ぶ人たちのために

   地下1階では工学、医学関係の本。1階には理学系の本を置いている。人気のある本を聞くと、

「実用書が主なので、うちにしかない本っていうと難しいんですよね。もっとも力を入れているのは数学書ですが。強いて言えば『理工学書』全般を扱っていること自体がうちの特徴ですかね」

と話す。

   本棚には「数学」「物理」「化学」と分野名の書かれた手書きのプレートが掲げられている。店内には約2万冊の本があるそうだ。大量の本を前に、目的の1冊だけでなく、興味のままに手に取ることができるのは実店舗ならではの強みだ。

   明倫館書店では、洋書の品揃えにも力を入れている。

「お客さんは趣味で学ばれている方から研究者まで、さまざまです。うちで扱う商品は割とカタい本が多いので......。初心者でも手軽に読めるような本は少ないですが、その分深くお客様の興味の幅に答えられるよう心がけています」
店内には理工書ばかりがズラリと......
店内には理工書ばかりがズラリと......
なかざわ とも
なかざわ とも
イラストレーター
2016年3月学習院大学文学部卒。セツモードセミナーを経て桑沢デザイン研究所に入学、18年3月卒業。趣味は、宝塚歌劇団、落語、深夜ラジオ、旅行。学生時代より神保町に惹かれ、現在フリーペーパー「おさんぽ神保町」の表紙や本文のイラストを手掛けている。1994年、東京都生まれ。
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