人気商品から海外の飲料まで充実の品揃え
――「ORO フードレス救」事業の一番の特徴はなんですか。
菅沼さん「賞味期限が切れたものも販売していることです。法律的には問題ありません。メーカーはかなりの安全性をもって賞味期限を設定していますので、期限が過ぎても食べることができます。店舗では賞味期限が切れてから1年以内の商品を販売していますが、購入した方はできるだけ早く召し上がっていただければと思います。
また、賞味期限が切れていなくても、キャンペーンが終わってしまった商品などを引き取って販売しています」
――現在、何社ほどの商品を取り扱っていますか。
菅沼さん「卸売りとメーカーあわせて50社ほどですが、常に同じ種類や量の商品が出てくるわけではないです。店舗の大きさも違うので、店よって品ぞろえが異なります」
――人気商品から海外の飲料まで販売されており、充実したラインアップですね。
菅沼さん「店舗には普通の商品も並べています。ついで買いを見込んで調味料を置いてますが、こちらも売れています。それが目的で来たわけではないですけど、砂糖も売ってるなら買っていこうかと。訳あり品ではなくても、あればあったで買う人がいます」
――商品はどのように仕入れていますか。
菅沼さん「基本的に、賞味期限が切れている商品を卸してくれる会社はほとんどないです。企業としての責任があるので、メーカーによっては賞味期限の1か月前から出さないところもあります。そんな中でも、賞味期限ギリギリになっても出してくれる企業には、お声がけして引き取っています。
また、これまでに何度かメディアに取り上げられているので、メーカーの方から引き取ってもらえませんか、というお問い合わせはいただいています」
――「フードレス救」の客層に特徴はありますか。
菅沼さん「客層は老若男女問いません。ほとんどの方は少しでも安く買いたいですよね。でも賞味期限が切れている商品は買わないという人も一定数います。そういう人に無理に押し付けるつもりは全くないので、賞味期限の切れていない白いPOPの商品から選んでいただければと思います」
――食品を卸す側のメリットは、どこにありますか。
菅沼さん「賞味期限が切れておらず、他の会社でも売れる可能性があれば、それなりの値段になります。ただ、期限が切れてうちが引き取るしかない場合は、おそらく廃棄のほうが高くつきます。弊社が引き取れば少しでもお金が入ってくるのと、食品を捨てなくて済むということがフードレス救のメリットだと思います」