「可能性あるテクノロジーに積極的に投資拡大」
井伊社長のメッセージを受け、NTTドコモ・ベンチャーズの稲川社長の基調講演も、イノベーションこそが近年の急な変化に適切な対応を可能にすることをアピールして始まった。
稲川社長は、予測できない変化が一気に押し寄せた2020年を振り返りながら、新しい日常とその先の世界を決めるのは、変化とイノベーションであることを力説。コロナ禍にあったが、グローバルの最先端を追い欧米スタートアップ4社をはじめ、さまざまな企業に投資。本格化を迎えた5G時代に求められる先進技術領域をカバーしたという。
4社は「5G時代に求められる先進技術やビッグデータ、DXソリューションの領域」で、この日はデータ活用とDX領域を担うスウェーデンのCrosser Technologies(クロッサーテクノロジーズ)と日本のストックマークの2社に、新たに出資することを明らかにした。
2021年の活動について稲川社長は、
「未来を見てICT(情報通信技術)の可能性を広げるテクノロジーに対して積極的に投資を拡大していく。その中で、将来社会に大きなインパクトをもたらす3つの領域『スマートシティ』『スマートファクトリ』『ヘルスケア/ライフサイエンス』を重点領域として抽出。スタートアップとドコモ、NTTグループとの橋渡し役として『Adapt』していく企業を応援していきたい」
と話した。