直近5年間で倒産件数が最も増えたのは「宮城県」
都道府県別でみると、島根県を除く46都道府県で震災関連倒産が判明。10年間の累計で最も多かったのは「東京都」の478件だった。次いで「宮城県」が205件、「茨城県」の122件、「静岡県」の115件と続いた=下図参照。
地震や津波の被害を直接受けるなど、影響が極めて大きかった太平洋沿岸では、震災10年を経過してなお倒産が多発する一方、西日本地域では直近5年間で1件も判明しなかった県が散見されるなど、年数の経過とともに震災の影響が薄まっている。
このうち、6年目以降の増加件数をみると10件以上増加したのは6都県にのぼり、最も増加したのは「宮城県」(5年目:145件 → 205件、60件増)だった。震災10年目で200件に達し、発生件数も増えるなど発生ペースは依然として衰えがない。次いで「東京都」(437件 → 478件、41件増)、「福島県」(55件 → 89件、34件増)と続いた。