株価の上値重く 原因の米長期金利の上昇は一服したが......(3月8日~12日)【株と為替 今週のねらい目】

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東京外国為替市場 ドル買いはひと休み

ドル・円予想レンジ:1ドル=107円00銭~109円50銭

2021年3月5日(金)終値 108円34銭

   今週の外国為替市場でドル円相場は、ドルが堅調な動きになりそうだ。

   前週のドル円相場は、米国の長期金利の上昇を材料にドル買い・円売りが優勢となり、ドルは1ドル=108円台半ばまで上昇した。

   今週のドル円相場は、ドルが堅調な動きとなりそうだ。ドル高の原動力となった米国の長期金利の上昇は一服しているものの、FRBのパウエル議長が米国の長期金利の上昇に対して、強いけん制を行わなかったことや、米国の経済指標で緩やかな景気回復を示すものが出ていることで、リスク選好のドル買い・円売りが入りやすい状況になっている。このため、米国の経済指標の結果には注意が必要だろう。

   経済指標は、国内では8日に1月の国際収支と景気動向指数、9日に1月の家計調査、10~12月期GDP(国民総生産)改定値、12日に1~3月期法人企業景気予測調査、メジャーSQなどが予定されている。

   海外では、10日に中国の2月の生産者物価指数と消費者物価指数、米国の2月の消費者物価指数と財政収支、12日に米国の卸売物価指数などが予定されている。

(鷲尾香一)

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