ネスレ「ミロ」が帰ってきた コロナ禍で大ブレイク! 販売休止から3か月ぶり

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   新型コロナウイルスの思わぬ余波で販売を休止していた麦芽飲料「ネスレ ミロ」が、約3か月ぶりに店頭に帰ってくることになった。ネスレ日本株式会社(神戸市)が2021年3月1日、出荷を再開したと発表した。

   「ミロ」はSNS投稿をきっかけに健康面での効果が注目されたことに加えて、コロナ禍の巣ごもり需要増大の影響で2020年夏ごろから販売が急伸。安定供給が困難になっていたが、シンガポール工場で製造している原料粉末の日本出荷分を増やし、国内工場の生産体制を増強した。

  • 3か月ぶりに販売が再開された「ミロ」
    3か月ぶりに販売が再開された「ミロ」
  • 3か月ぶりに販売が再開された「ミロ」

「強い子」ばかりじゃなく大人にも

   「ミロ」は世界30か国以上で販売され、マレーシアなどアジア各国では国民的飲料として日常的に飲用されている。日本では1973年に「強い子のミロ」をキャッチフレーズに発売。以来、40年以上にわたり売れ続けているロングセラー商品。製品名は、古代ギリシャのレスリング王者ミロンに由来するという。

   成長期の子ども向けの製品だが、近年は、特に女性に不足しがちな鉄分や、吸収されにくいとされるカルシウムの取り込みを助けるビタミンDなどの要素がバランスよく含まれていることが明らかにされ、大人にとっての栄養補助飲料として需要が伸びていた。

   コロナ禍の2020年7月、ツイッターに一般ユーザーが「貧血の皆さまー! ミロ飲んでみてくださいー! 鉄分が平均の1/7しかないと指摘された私でもミロ飲んでたら平均値になりましたー!」と投稿。ネスレ日本から「ぜひこれからも栄養チャージにご活用ください」と反応が寄せられ、リツイートの輪が広がった。

   この投稿をきっかけに、貧血で悩む女性らの間では「ミロ活」という言葉も使われるなど、注目が急上昇。また、感染拡大による巣ごもり生活の中で手軽に健康を維持できる製品としても人気が高まった。注文が前年の約7倍にも増えて供給が追いつかなくなり2020年12月から販売を休止していた。

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