新型コロナウイルスの影響が続くなか、飲食店や外食産業は客足が遠のいた店舗営業を補完しようとテイクアウトやデリバリーに手を広げている。そのなかで業界の大手、すかいらーくとスシローが相次いで持ち帰り・宅配を専門とする新業態の店をスタートさせた。
3ブランド複合140種類メニュー
すかいらーくホールディングス(東京都武蔵野市)は2021年2月26日、東京都中野区に、宅配とテイクアウトの専門店「ガストデリバリー新中野店」をオープンした。すかいらーくグループの、ファミレス「ガスト」、中華ファミレス「バーミヤン」と、から揚げ専門店「から好し」の3ブランドを複合した約140種類のメニューを提供する。
すかいらーくグループは全国3100店舗を展開しており、現在は全店でテイクアウトを、約2000店で宅配サービスを実施している。コロナ禍で持ち帰り・宅配需要が増えており、すかいらーくでは、既存店でカバーできないエリアの持ち帰り・宅配需要を取り込む「デリバリー・テイクアウト専門店」の出店を進めたいとしており、新中野店がその1号店。2021年度に10店舗の出店を予定している。
すかいらーくグループによると、2020年の同グループのテイクアウトの売り上げは前年比111%増、宅配は39%増で、いずれも前年から大幅に業績を伸ばした。