台湾デジタル大臣オードリー・タン氏インタビュー
本書ではさまざまな事例紹介に加えて、デジタルの力で新型コロナウイルスの封じ込めに成功したとされる台湾の、その推進役であるデジタル担当大臣、オードリー・タン(唐鳳)氏のインタビューを特別付録として掲載している。
タン氏は、米外交政策専門誌「フォーリンポリシー」で「世界の頭脳100人」に選ばれた一人。新型コロナに対抗するため、台湾で数々のデジタル施策を実施。デジタル化された保険制度のなかで行政が健康保険カードを使ったマスク配給制度をつくり、初期の感染抑え込みに効果を発揮したことなどが知られる。
タン氏は本書のインタビューで、新型コロナウイルス対デジタルの視点で「サイエンスシンキングの重要性」などについて語っており、これから日本でますます進むとみられるテクノロジーを使ったコロナ対策の参考になるはずだ。
「コロナvs. AI 最新テクノロジーで感染症に挑む」
石井大輔、河野健一、小西功記、清水祐一郎著
翔泳社
税別1600円