50歳を過ぎても現役男優として活躍しているレジェンドがいます。その秘訣は食事法にありました。
今回は、男優、健康指導士として活躍する田淵正浩さんに、食事法についてうかがいます。
「レジェンド男優の食事術」(田淵正浩著)秀和システム
ドリンク剤のお値段、やっぱり高いほうがいいの?
いざという時に、精力剤 (滋養強壮剤)を使用したことがある方はいるのではないでしょうか。男性向けの商品には、そのものズバリ、性力を高める効能を打ち出している精力剤も多いですが、どのドリンク剤を選ぶべきなのでしょうか。
「それこそ、すっぽんを使ったドリンク剤はたくさんあります。私は、精力剤の効果を否定しません。『簡単な精力剤』的にオススメしたいのは、生卵を飲むことです。卵は『命をいただく』という観点では、非常に特別です。ある種、官能的で背徳的な部分すら感じられる食材ではないでしょうか」
「高級なよい鶏の卵をいただくと、本当に鶏の命を食べた――という感覚がずっしりと来るように感じられるのです。ふつうの卵に比べれば高価なため、日常的な食材として考える分には、気が引けてしまうかもしれません。ですが、精力剤としていただくなら、ドリンク剤よりは安いと考えて、高級な卵を買われるのもアリです」
本書の著者、田淵正浩さんは、ほかに魚卵も効果があると言います。ただし、塩気が強く、プリン体も多いので食べ過ぎには要注意です。たまにいただく程度がちょうどいいようです。では、ドリンク剤の選び方について、聞いてみましょう。
「『卵ではなくやはり精力剤で』という方に、一つだけアドバイスがあります。それは、できるだけ高価なものを買っていただきたいということです。同じブランドでも、複数の種類があり、安いものと高いもので桁が変わることも珍しくありませんが、その場合も高いものを選びましょう」
「『高価なものは効く』というプラシーボ効果もあるので、信じて飲めばそれなりの効果が現れると考えています。また、よりよいセックスをするためには、態度として、高価なものを買うべきだとも思っています。精力剤に頼るくらいの『ここぞ』というときに、数百円程度で買えてしまう精力剤でよいのでしょうか?」
相手を本気で思い、素晴らしい夜を過ごすために必要だと思うのであれば、その思いに値段をつけるくらいの感覚でないと、好きな相手にも失礼になってしまうのではないかと田淵さんは言います。
「精力剤を使うべきではない、とは思いません。ですが、だからこそ使うなら、いいものを買いましょう。最高のセックスをするために、最高の精力剤を飲むというくらいの気持ちで、よいものを選ばれることをオススメします」
小腹が減ったら何を食べればいい?
一方で、田淵さんは、「間食」はオススメできるものではないと言います。塩分や糖質は摂り過ぎになりがちです。間食で食べられるお菓子などは、塩も砂糖も多めに使っているので、できるだけ避けなければいけないのです。
「1日3食きっちり食べている方は、可能な限り我慢してください。とはいえ、お腹が減ることもあるでしょう。そんなときは、無理をせずに間食していただいてもOKです。ただ、お菓子やおにぎり、サンドイッチなどをいただくと、エネルギーがしっかりあり過ぎるので、夜の食事の時間帯が不安定になってしまいます」
「私がオススメしたいのが『するめ』です。ボイントは干したものであること。ですから、昆布や干し椎茸などでも代用できます。塩気があり、噛みごたえがあるものです。間食を減らしたい人にも、噛みごたえのある干した食材はオススメできます。じっくり噛んでいると空腹感を我慢できるものです」
人生がみなぎり活力が戻ってくる食事術とはなにか。男性はもちろん女性にも取り組みやすく長続きしやすい食事術を、この機会に知りたいとは思いませんか。(尾藤克之)