テレビは五輪など大型イベント延期・中止が痛手
2019年に、ネット広告費に首位の座を奪われたテレビメディア広告費の2020年は、地上波、衛星メディア関連ともに振るわなかった。地上波テレビは前年比11.3%減の1兆5386億円。衛星メディア関連は同7.4%減の1173億円だった。
電通によると、地上波の番組広告費は、東京オリンピック・パラリンピックや、サッカーW杯のアジア2次予選などの開催延期、プロ野球開幕延期、プロゴルフトーナメント中止・無観客での開催など、大型スポーツイベントの延期・中止と、広告主の業績不調による固定費削減の影響もあり、出稿が減った。
スポット広告費は、4~6月期は、緊急事態宣言の影響もあり「官公庁・団体」を除くほぼすべての業種で大幅減。7~9月期も回復の兆しが見えつつも低調。10~12月期は経済活動の再開傾向が見られ「情報・通信」「自動車・関連品」が増加した。