コロナ禍でもECなどの需要増で成長
コロナ禍でECやネット注文によるフードデリバリーの需要が伸びたのと軌を一にして、インターネット広告費は前年比5.9%増の2兆2290億円と好調だった。
1996年の調査を開始して以来、一貫して成長を継続。2019年に初めて2兆円を突破し、長らく首位に君臨していたテレビ広告費を抜いたが、20年は「マスコミ4媒体広告費」に匹敵する「2兆2000億円規模」の市場になった。電通によると2020年は、4~6月期に新型コロナの影響を受けたものの、自粛やテレワークの普及で巣ごもり需要が拡大し通年でECなどが堅調だった。
さらに、マスコミ4媒体事業者が提供するインターネットサービスの広告費「マスコミ4媒体由来のデジタル広告費」(803億円、前年比12.3%増)や、生活家電や雑貨、書籍、衣類、事務用品などの物販を行うECサイトで出店者が投じた「物販系ECプラットフォーム広告費」(1321億円、同24.2%増)の2ケタ成長が全体をさらに押し上げた。