コロナ感染者を出したのに「濃厚接触者なしです」
ネット上では、こんな意見があふれている。
エコノミストで経済評論家の門倉貴史氏は、こう指摘した。
「今回の緊急事態宣言は、経済への影響を最小限に抑えるために、飲食店の時短営業が中心の限定的なものになった。これでは、新規感染者数は一定レベルまでは減っても、それ以上は減りづらくなるのは当然だ。感染を完全に封じ込めることができずに、緊急事態宣言期間がいたずらに長びくことになり、結局経済へのダメージが蓄積されていく。1月に緊急事態宣言を再発令する際、ロックダウン(都市封鎖)に近い厳格なものにしていれば、アナウンスメント効果も大きくなり、短期間で新規感染者数をゼロ近くまで減らすことができていた可能性が高い。そこから感染状況を見ながら徐々に宣言の内容を緩和していく政策のほうが、結果として経済へのダメージは小さいもので済んだのではないか」
緊急事態宣言など、あってなきが如しの状態だったという人も多い。
「電車もバスも都内では、もはや今までどおりの混み具合だし、ランチタイムも普通に人がいっぱいいるし、うちの近所の上野、御徒町、アメ横あたりでは時短宣言なんてそっちのけで多くの飲み屋がやっているよ」
やはり「検査方法」に疑問を投げかける人が非常に多かった。保健所がちゃんと調査しないという具体的ケースのオンパレードである。
「私はオペレーターの仕事をしています。ついにコロナ感染者が出てしまいました。けど、保健所から『濃厚接触者はいません。会社規模でのPCR検査は熱があり息苦しさのある人のみで他は必要なし。(となりの席の人も)するなら自費で』との回答。そのあと数名が熱を出し休んでも表面的には胃腸炎。感染者を増やさないために数をコントロールするために検査させないのでしょうか」
「年末、子供の保育園の職員さんがコロナになりました。事務の人だったので、同じ事務の職員さん5人がPCR,その後、発熱者がポロポロ出始め、保育士を含め職員全員検査になりました。その後、保育士で陽性者が出たため(推測)園児も全員検査しました。合計200人くらい。結果陽性者は園児が1名、職員が15名でした。保健所の濃厚接種の指定より、感染が広まっていたようです。全員検査になってよかったです。そのまま開園していたら(事務職のみの検査で終わっていたら)園児にもっと広まっていたかも」
「私の会社の高齢の経営者が感染して未だに退院できない。それでも保健所は濃厚接触者なしだから何もしないでよいとの事。外と接触が多い仕事なので、強制的に検査費会社もちで定期的に検査をやっているけど、そこまでやらない所がほとんどでは。経済を早く復活させたい、感染を抑え込みたいのなら、海外のように積極的な検査をして抑え込むべきではないだろうか」
「うちの会社もそうでした。感染者本人から申告があった日から逆算し、土日を跨(また)いでだから濃厚接触に該当する者はなしとか、不安なら自費で各自検査を受けて下さいなど...わけ解らない説明がありました。要は表向きの数だけ気にした検査なのかなと改めて思いましたね」