東京外国為替市場 ドル高値圏でもみ合いか?
ドル・円予想レンジ:1ドル=105円50銭~106円50銭
2021年2月19日(金)終値 105円66銭
今週の外国為替市場でドル円相場は、ドルの高値圏でもみ合いか。
前週のドル円相場は、ドルが上昇し一時1ドル=106円台半ばまで値を上げた。米国のバイデン政権による追加景気対策、新型コロナウイルスのワクチン接種の進展、イエレン米財務長官が経済対策に前向きな姿勢を示したことなどが好感され、リスク選好のドル買い・円売りが優勢となった。加えて、米国の金利上昇のよる日米金利差もドルの買い材料となった。
今週のドル円相場は、ドルの高値圏でもみ合いか。ドルにとっては好材料が多く、一段のドル高の可能性もあるものの、米国の長期金利の動向には注意が必要だ。上昇が続くようであれば、米国の株式相場の下げ材料となる可能性があり、ドルの売り材料となる。
半面、米国の長期金利が下落するようであれば、ドル買い材料の一つがなくなることになる。外国為替相場にとっても、23、24日に米FRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長の議会証言には注意が必要だ。
経済指標は、国内では25日に12月の景気動向指数、26日に1月の鉱工業生産などが予定されている。
海外では、24日に米国の1月の新築住宅販売、25日に米国の10~12月期GDP(国内総生産)改定値、米国の1月耐久財受注、26日に米国の1月の個人消費支出と個人所得などが予定されている。
(鷲尾香一)