コロナ禍でも4%の高金利 いまメキシコペソに投資する妙味は?(志摩力男)

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カギを握る米国経済の復調

   旅行者が増えると、飛行機の便数も増えます。そうなると、原油の消費も進み、原油価格は上昇してきます。米民主党政権はフラッキングによる原油採掘に厳しい態度を取っていることを考えると、シェールオイルの産出が頭打ちし、原油価格が思わぬところまで上昇するリスクも出てきているのではないかと思います。

   (1)原油価格が上昇し、(2)観光客が大挙してメキシコを訪れるようになり、(4)米国経済が復活してくると、早晩メキシコ経済もよくなります。(3)の海外労働者からの送金も、米国経済の復活とともに増えるはずです。

   このように考えてみると、メキシコには格段に状況は良くなると思います。

   先日、メキシコ中央銀行は政策金利を0.25%引き下げることを決定しましたが、米国経済が復活してくると、金利を下げる必要はなくなります。現状の4%ぐらいが下限なのではないでしょうか。4%でも他の国々がゼロ%近辺でウロウロしているので、十分高金利といえます。

   メキシコペソ円は2020年2月に6.012円の最高値を付け、4月に4.226円の最安値を付けました。この下げの61.8%戻しは、およそ5.329円となります。5.25円前後で取引されていますが、このペソ円が5.33円前後のレジスタンス(上値抵抗線=上値を抑えている価格帯)を突破すると、5.50円が見えてきます。

   メキシコペソへの投資に妙味を感じます。(志摩力男)

志摩力男(しま・りきお)
トレーダー
慶応大学経済学部卒。ゴールドマン・サックス、ドイツ証券など大手金融機関でプロップトレーダー、その後香港でマクロヘッジファンドマネジャー。独立後も、世界各地の有力トレーダーと交流し、現役トレーダーとして活躍中。
最近はトレーディング以外にも、メルマガやセミナー、講演会などで個人投資家をサポートする活動を開始。週刊東洋経済やマネーポストなど、ビジネス・マネー関連メディアにも寄稿する。
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