2021年2月8日、410万円付近で推移していたビットコインが突然急騰。翌日には、500万円を付けるほどの上昇劇を演じました。
この背景には、イーロン・マスク氏率いる米電気自動車メーカーである「テスラ」が15億ドル(約1575億円)ものビットコインを購入したことがあります。いったい、なぜテスラはビットコインを購入したのでしょうか。また、これからビットコインはどうなるのでしょうか――。
仮想通貨市場をウォッチする投資家だけでなく、全世界を驚かせたビットコインの話題を解説します。
テスラのビットコインの大量購入は予想されていた!?
米テスラは1月に15億ドル、およそ1575億円規模のビットコイン(BTC)を購入しました。突然の大量購入に思えますが、じつはこの流れは予想されていました。
話は2020年12月20日にさかのぼります。
イーロン・マスク氏のビットコインに関するツイートに関して、世界一ビットコインを保有(取得金額は約1150億円)している米マイクロストラテジーのマイケル・セイラ―(Michael Saylor)CEO(最高経営責任者)がコメント。株主に1000億ドルの利益をもたらすには、テスラが保有する資産をビットコインにすることを薦めました。
これに対して、テスラのCEOイーロン・マスク氏は「ビットコインはそのような大口取引が可能なのか」と質問。マイケル・セイラ―氏は、オフラインで教えると返答しました。
さらには、世界的大手取引所であるバイナンスのCEOであるCZこと、チャンポン・ジャオ(Changpeng Zhao)氏もコメント。ビットコインを購入する際には、少額ずつ行うように進言したのです。
この話があったため、仮想通貨業界では「近いうちにテスラがビットコインを購入するのではないか」という期待が高まっていました。