大手3社の横並びは他社への流出を防ぐことが目的
ネット上では、今回のソフトバンクの「LINEMO」について、こんな声があふれている。
フリーランスジャーナリストの山口健太氏は、こう指摘した。
「強みはLINEサービスとの連携で、LINEの音声通話・ビデオ通話は使い放題となっていることから、アプリ通話を多用する人は他社よりお得になる可能性があるでしょう」
ITジャーナリストの篠原修司氏も、LINEをたくさん使う人は有利だと説明する。
「LINEMOの特徴はLINEのトークや通話がギガフリーなことと、月額240円のLINEスタンププレミアム(ベーシックコース)が無料で利用できる点(スタンプ対応は今夏から)。LINEのヘビーユーザー向けのプランと言えます」
しかし、「ガッカリ感」が抱いている人が多い。それは大手3社が守りに入っているからだという。
「政府の圧力で仕方なく始まった値下げだが、結局、大手3社が横並びとなった。スマホが全人口の数に行き渡った飽和市場の今、新規獲得は見込めない。他社への流出を防ぐことが各社の利益になる。2度も後出しをしたソフトバンクが100円くらい下げてもよさそうなものだが、それをやったら大手同士の血みどろの叩き合いなる。いちおう全体的に値下げして、政府も静観するだろうから、しばらくは横並びで固定化する可能性がある」
「確かに今回のソフトバンクは、自分のところから出て行くことを防ぐ目的だけで後出したとしか思えないプランだから、その目的からすれば勝ちでも負けでもない。問題は高齢者がどれだけネット手続きで移行できるかです。各社それほど移行しないと思っているのでは。日本は家電でもクルマでも、多少高くともアフターサポートを大事にする人が多い。若者は一気に移行すると思うが、節約志向の人はたいてい格安スマホを使っていますしね」
「ドコモが衝撃的過ぎて、後追いのauとソフトバンクが同価格(通話料込み)ではインパクトがなさすぎる。後追いするなら、楽天ぐらいの1000円安い価格で勝負してほしかった」
「なぜauとSBはいつもdocomoの後出しジャンケンで、しかも僅差で勝ちました!みたいなプランしか出してこないのか。どうせ後出しするのなら完全勝利!のプランを出してほしいのに」
「ソフトバンクはauのパクリで何の新味もない。LINEはカウントフリーというが、そもそもLINEはたいしてデータを消費しないし、通信料を取られていないのだから付加価値にならない」