橋本聖子「新会長」のセクハラ過去に海外メディアは意外にあっさり 気になるのはフクシマの......(井津川倫子)

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

東京五輪に暗雲! 海外が注目するのは「Shimane」

   「女性蔑視発言の次は本物のセクハラか!」と話題満載の組織委員会の会長人事ですが、意外なことに、海外メディアはあまり「セクハラ事件」を問題視していないようです。橋本氏の過去のトラブルを報じつつも、東京五輪開催に向けた「課題」は他にあると指摘するメディアが目立ちます。

   米CNNテレビは、先日の宮城・福島両県で最大震度6強を観測した地震に触れ、「東京五輪が新たな苦境に陥った」と報じています。

An earthquake at the Olympic torch relay start point is just the beleaguered Tokyo 2020 Games' latest crisis
(五輪聖火リレーのスタート地点で起きた地震で、東京五輪は新たな危機に陥った)

   驚いたのは、島根県の丸山達也知事が、政府や東京都の新型コロナウイルス対策が不十分として、県内で行われる聖火リレーについて中止の可能性を示唆した発言を海外メディアが大きく取り上げたことです。

Shimane Governor threatens to cancel Tokyo 2020 Torch Relay visit over COVID-19 cases
(島根県の知事が、新型コロナ対策を理由に東京五輪聖火リレーをキャンセルすると脅している:スポーツ専門メディア)

   丸山知事は「脅す」意図で発言したわけではなさそうですし、「中止の可能性」に触れただけですが、五輪関係者は「脅威」だと捉えているのでしょうか?

   地震に代表される「自然災害」、なかなか収束のメドがつかない「新型コロナウイルスの感染拡大」など、東京五輪をめぐっては難しい「課題」が山積しています。土壇場に発生した「まさかの会長辞任騒動」のせいで、人々の「五輪離れ」がさらに進むなか、橋本氏の「過去のセクハラ騒動」など蒸し返している場合じゃない、他にやることがヤマほどあるだろう、というのが「国際的な常識」のようです。

   それでは、「今週のニュースな英語」は、「pounce」を使った表現をご紹介しましょう。物理的に「襲いかかる」という意味の他に、「ことばで責め立てる」「揚げ足を取る」といった慣用句もあるようです。

The dog pounced on her
(犬が彼女に襲いかかった)

He always pounces on someone's remarks
(彼はいつも人の意見を責め立てる)

Don't pounce on someone's slip of the tongue
(人の揚げ足を取るな)

   それにしても、次から次へと「襲いかかる」災難。麻生太郎財務相が「呪われた東京五輪」と発言して批判を浴びたこともありましたが、新会長にとって前途が多難であることだけは間違いないようです。(井津川倫子)

kaisha_20170303104637.png
井津川倫子(いつかわりんこ)
津田塾大学卒。日本企業に勤める現役サラリーウーマン。TOEIC(R)L&Rの最高スコア975点。海外駐在員として赴任したロンドンでは、イギリス式の英語学習法を体験。モットーは、「いくつになっても英語は上達できる」。英国BBC放送などの海外メディアから「使える英語」を拾うのが得意。教科書では学べないリアルな英語のおもしろさを伝えている。
姉妹サイト