「中止になっても意外に経済的損失は少ない?」
これには共感の声が。
「オリンピックにこれ以上お金をかける必要性を感じない。経済的にオリンピックインバウンド効果などが高いといった主張をする人もいるが、その分を各地方のコロナ後の観光インバウンドに向けた整備に、お金を使うべきだと思う。オリンピックは一過性、観光は継続的。効果は一目瞭然だ」
「この調査でわかったのは、政府や財界は中止になると経済的損失が大きいと言っていたけど、このデータを見る限り、あまり影響がなさそうだということだ」
一方で、「無観客でいいから開催しては」という意見も少なくなかった。
「日本でも春からは野球やサッカーも始まり、各イベントも続々と開催されている。現在、世界中のスポーツイベントが無観客で開催されている。F1やテニス、大リーグなどなど。大坂なおみ選手が活躍中の全豪オープンも無観客でやっている。なぜオリンピックだけ出来ない?」
「もともと東京五輪なんか要らない派だが、開催されたら多くの人がテレビで見て選手と一緒に喜び、新型コロナで沈んだ世の中に明るい話題を提供するだろう。もちろん、クラスターをどう防ぐかが課題だが、ここ1年でサッカーやテニス、野球等々、いろいろな競技を開催して、こうすれば大丈夫という方法もわかってきている」
もっとも、こんな批判の意見もあった。
「テニスの全豪オープンは、主審はコートにいるが、線審は機械がやっている。日本は、1年延期した時点で全豪テニス並みに、すべての競技で無人判定のための機械の開発をしておくべきだったが、間に合いませんでした。残念です。終了です」
「私の勤務している某オリンピック施設は昨年3月より稼働していません。パラリンピックでは、無観客どころか無選手で大会準備をしました。JOCの人たちが選手の代役です。パラリンピックは一度もプレ大会をしていません。これで間に合うのでしょうか」
「『私たちを待っている人が一人でもいるなら、オリンピックをやるべき』とおっしゃっていた代表内定選手がいたが、あなた方がオリンピックに出るために、どれだけの『無駄』が出て、その『無駄』を切実に必要としている人がいることを考えてもらいたい。あなた方が届けようと言っている『感動と勇気』なんて、一部の人しか楽しみにしていないのです」
(福田和郎)