東京外国為替市場 ドル一方向に進みにくく...
ドル・円予想レンジ:1ドル=103円50銭~106円00銭
2021年2月12日(金)終値 104円93銭
今週の外国為替市場でドル円相場は、1ドル=105円を巡る攻防か。
前週のドル円相場は、一時1ドル=105円台半ばまでドルが上昇したものの、結局、1ドル=104円台半ばまで押し戻され、その後は1ドル=105円付近での動きとなった。米国でのバイデン政権による追加経済対策が成立見込みとなったことが好感され、ドル買いが優勢になったが、米国の経済指標が市場予想を下回ったことで、ドル買いは伸び悩んだ。
今週のドル円相場は、ドルは1ドル=105円付近での動きとなりそうだ。米国での新型コロナウイルスのワクチン接種の普及と追加経済対策がドルの下支えとなっている一方で、米国の景気回復に対する懸念とFRB(米連邦準備制度理事会)による金融緩和策の継続がドルの上値を抑えており、ドルは一方向に動きにくい状況となっている。
経済指標は、国内では15日に10~12月期GDP(国内総生産)速報値、17日に12月の機械受注、1月の貿易統計、19日に1月の全国消費者物価指数などが予定されている。
海外では、17日に米国の1月の小売売上高と鉱工業生産、設備稼働率、18日に米国の1月の住宅着工件数などが予定されている。
(鷲尾香一)