LVMH傘下で米ティファニーはどう変わる?【馬医金満のマネー通信】

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   みなさん、こんにちは。馬医金満です。

   フランスの高級ブランドのLVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)グループは、2021年1月に買収を完了した米宝飾品大手ティファニーのPMI(買収後の統合作業)を本格化させようとしています。

   ルイ・ヴィトンやエルメス、シャネルなどの欧州の高級ブランドを抱えるLVMHグループに、また新たなブランドが仲間入り。ティファニーは数少ないアメリカの高級ブランドですから、LVMHにとってはアメリカ事業を拡大する狙いもあるようです。

  • 東京・銀座には高級ブランド品を扱う店がいっぱい(写真は、銀座4丁目交差点)
    東京・銀座には高級ブランド品を扱う店がいっぱい(写真は、銀座4丁目交差点)
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ティファニーの商品ラインアップを見直し

   LVMHのベルナール・アルノー会長兼CEOは買収完了時に、ティファニーの傘下入りを、「ティファニーとその優秀な従業員をLVMHグループに迎え入れることをうれしく思います」とのコメントを発表。ティファニーの新たな経営陣には、ルイ・ヴィトン幹部が就きました。

   LVMHグループが手始めに見直すことは、米ティファニーの商品ラインアップのようです。具体的には、これまでよりも金や高価な宝石などの高級商品に重点を置き、またブレスレットなどの銀製品について、も高級路線にシフトしていくとみられます。

   ティファニーの商品は150ドル(約1万9000円)の銀製ペンダントから数千万ドルのダイヤモンドのネックレスに至るまで、その価格帯の幅広さに特徴があります。

   銀商品の利益率は90%前後と高いうえ、初めて宝飾品に手を出す若者や、あまり財力のない消費者にはもってこいです。しかし、トップブランドとして唯一無二の「オーラ」を醸し出すには、10万ドル以上する中・高級商品も取り揃える必要がある、と考えられています。

   この理由としては、いわゆる「8対2の法則」といわれている、「2割の裕福な消費者が全体の8割の売り上げを占めている」という考え方によるものだと思います。

   この法則に従って考えると、現在のティファニーのブランドイメージは高級感が今一つ足りておらず、富裕層が高額な商品をあまり買わないという問題点があるようようなのです。

   ティファニーがブランドイメージを一新させてから、商品の売れ行きと売り上げがどのように変わっていくのか、がとても楽しみです。

   では、また!(馬医金満)

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