コロナ禍のマスクがマストアイテムな理由 第一線の研究者が「的確な選び方」を伝授

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一人ひとりできることがマスク着用

   新型コロナウイルスが、ある人からほかの人にうつるときは、鼻水や唾液などの液体(飛沫)に混ざって体外に飛び出す。「飛沫にはウイルスが含まれている場合も、含まれていない場合もある。現在の状況では、ウイルスが含まれていると『みなして』対策することがポイント。新型コロナウイルスのでは、無症状の感染者からも感染が広がるので『この人は無症状だから大丈夫』『私は無症状だから感染していない』と思わないようにする必要がある」と眞鍋さんはいう。

   飛沫中の新型コロナウイルスは付着した物質により残存期間が異なり、現在受け入れられているデータでは、紙やティッシュペーパーで3時間、ダンボールで24時間、木材や布は2日、ガラスや紙幣は4日――。間違ってウイルスを取り込まないよう、さまざまなところを触った手で口や鼻にふれないようにすることを心がける。外出時に「周りのものは『数日で消えるペンキ』で塗りたて」とイメージするとよいそうだ。 ウイルスを含む可能性がある飛沫を人に向けない、人から受けない、また街のペンキを減らすために一人ひとりができることがマスクの着用だ。

   眞鍋さんはこう述べる。

「ペンキが飛び散らないためには、ペンキを出す人がマスクをしていることが大切です。AさんとBさんが互いに近くに立っている場合、BさんのペンキスプレーからAさんを守るために、Bさんはマスクをしましょう。AさんのペンキスプレーからBさんを守るために、Aさんもマスクをしましょう。このようにして、街の人々がお互いを守り合うことで、街全体のペンキの量を大きく減らすことができるのです」
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