「高齢社長」東北地方~東日本に多く
社長の平均年齢を、都道府県別でみると「秋田県」が平均62.2歳で最も高く、全国平均を2.1歳上回っている。「岩手県」が62.0歳(プラス1.9歳)、「青森県」が61.8歳(プラス1.7歳)でこれに続く。山形県や新潟県(いずれも61.2歳)、茨城県や千葉県なども60歳を超えており、東日本で全国平均を上回る地域が目立った。
全国で最も平均年齢が低かったのは、三重県。平均58.8歳で、全国平均を1.3歳下回る。
帝国データバンクは、
「社長平均年齢の上昇は、年齢に関係なく第一線で活躍し続ける社長が多いことを示している。その反面、事業承継の観点では課題の一つになり得る。2020 年時点の社長交代率は 3.80%と、ここ数年の推移から大きな変動はみられないほか、後継者が不在であることなどが一因となった倒産(後継者難倒産)は 2020年1~12月で452件と、依然高水準である。企業の将来性を担保する観点からも、早めの後継者選定および育成に取り組むことの重要性が増している」
と指摘する。
なお、調査は2021年1時点の企業概要データベース「COSMOS2」(約147万社収録)から企業の社長データ(個人、非営利、公益法人などを除く)を抽出。約94万社を、業種別、業歴別、都道府県別に集計・分析した。