社長の平均年齢、初の60歳超え 長寿企業ほど「高齢社長」多く

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   IT業界をはじめ、昨今は若い社長の台頭が目立つ印象だが、社長の平均年齢は年々上昇し続けており、2020年の社長の平均年齢は60.1歳で前年から0.2歳上昇。過去最高を更新した。企業信用調査の帝国データバンクが2021年2月5日に発表した。

   60歳を上回ったのは、同社が調査を開始した1990年以降初めてという。高齢化が進むにつれて社長の平均年齢も右肩上がりで推移しており、1990年に54.0歳だった平均年齢は30年で6.1歳上昇した。

  • 社長の平均年齢は年々上がっている……
    社長の平均年齢は年々上がっている……
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業種別では「不動産業」が62.2歳で最高

   社長の年齢を、年代別でみると「60代」の構成比が27.3%を占め、最多。「50代」が26.9%、「70代」が20.3%で続く。また、上場企業の社長の平均年齢は58.7歳(前年と変わらず)と全国平均よりやや若いが、年代別でみると「60代」が43.3%を占めて最多となった。

   業種別にみると、「不動産業」の社長の平均年齢が62.2歳で最も高く、構成比でみると「70代」が最多となった。次いで「製造業」(61.3歳)、「卸売業」(61.0歳)、「小売業」(60.2歳)も全体の平均年齢を上回った。いずれも、構成比では「60 代」が最多=下表参照

   業歴別にみると、30年以上では全体の平均年齢を上回った。「10年未満」の会社では「40 代」(構成比 34.5%)が最も多かった一方、業歴が「30~50年未満」の会社では「60代」「70代」(いずれも29.3%)が最多。「50~100年未満」「100年以上」では「60代」が(それぞれ29.7%、32.7%)最多となった。

   帝国データバンクは、業歴30年以上の会社で全体の平均年齢を上回っており、老舗クラスの企業においては社長の高齢化が顕著に進んでいるとしている。

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