きょうはオンラインでMさんがいらっしゃっています。本日、初めてのオンラインツールをご利用されたということですね。どんなお悩みなんでしょう。
「新卒からずうっと、今の会社で働いています。25年以上勤めていて、毎年忙しさは変わらないのですが、マンネリというか、これ以上の成長はどうなのかなと考えると、モヤっとしています」
Mさん。今、話題の「Clubhouse(クラブハウス)」って知っています? 米国初の音声SNSで、声だけで複数名と雑談ができるオンラインの雑談部屋のようなツールです。音声版Twitterのように表現されていることもあります......。
「知りませんね」(Mさん)
私も1月下旬から使っていますが、芸能人や有名人など、ふだんはお話がなかなか聞けない人が、ふらっとやってきて濃い話をしています。無料(2月4日時点)なのに、すごいサービスです。きょうは、このクラブハウスの話をまじえてお話しましょう。
「外」の世界を知ってみる
Mさんは今の会社の中で過ごしている時間が長いため、たまには会社の外の世界をのぞいてみましょう。長く同じ会社の中にいると、価値観が似ている人が常に側にいる状態なので、その会社内での考え方がMさんの中の常識になっている状態だと思います。
社内で当たり前のことが、外の世界ではまったく通用しないってことがあるかもしれません。
そのため、「外」の世界を知ってみる、会社外の人のお話を聞きに行くことがオススメです。ただ、このコロナ禍のご時世では難しいですね。そこで外の世界、会社外の考え方を取り入れるために、YouTubeを見たり、オンラインのイベントに参加したりする手もあります。YouTubeですと、何かをやりながら画面を見続けるのは難しかったり、オンラインイベントは基本的に申し込みが必要だったり、手間がかかるというマイナス面があります。
ここで先ほどの「Clubhouse(クラブハウス)」の登場です。いろんなお話を聞ける部屋(room)があるので、興味があるところに参加するとお話が聞けます。予約なしにふらりと参加でき、耳だけで聞けるのが、いいところ。
roomの中で、会社員の方が会社の社長や企業家、有名人に質問もできるため、
「こんな考え方があるんだな」
「こんな価値観があるんだな」
「同じような悩みを持っている人いるんだな」
と聞くだけでも勉強になります。
声だけで質問できるので、恥ずかしいというハードルが下がります。勇気が出たらMさんも質問してみましょう。
「誰かと一緒に、小さなことから、はじめてみる」
いろいろな話の中で、何事も何かを変えるためには、「当事者になった方がいい」「発信側になった方がいい」ということを、聞いたことがあるでしょう。ただ、心理的にもハードルが高く、わかっているけどやっぱりできないと思いますよね。
そこでオススメなのが、Clubhouseのモデレーター(話す側の人)です。いやいや、ちょっとハードルが高いと思ったかもしれませんので、誰かと一緒にモデレーターをやってみるというのがいいかもしれません。
私もこの数日間、リスナーとして「聞くだけ専門」で参加していましたが、先日友だちと一緒にモデレーターをやりました。誰かと一緒ということだけで一気にハードルが下がります。
私は、Clubhouseの使い方、活用の仕方など、いろいろなroomの中で聞いてみましたが、モデレーターをやってみてわかったことは「知っている」と「できる」は違うということでした。そして、私はスピーカーというよりも、誰かに話してもらう場を提供する側のほうが好きだなと思いましたし、モデレーターの技術を鍛えなければ、とも。
Mさんは長年の会社勤めや社会的な経験があるので、知識が豊富だと思います。今のままだとこれ以上の成長がないと思っているならば、その知識を外に出す、そのために行動してみることが必要だと思います。やってみると発見があるはずです。
これまで第一線でバリバリ頑張ってきたけれど、じつは縁の下の力持ちタイプのほうが合っていた。また、仕事上そんなに話すタイプではなかったとしても、じつは話がわかりやすいという特技が眠っているかもしれません。「知っている」ことを「やってみて」そこから「できる」に繋がります。これ以上の成長がないと思ったら、今いるMさんの世界を広げてみることです。
Clubhouseは新しいサービスが入ってきた瞬間なので、誰もが挑戦しやすいタイミングだと思います。Mさんもちょっとミーハーになって、ぜひ始めてみてください。
ちなみに、クラブハウスは紹介制なので、どなたかに招待してもらってね。(ひろ子ママ)