東京外国為替市場 長期金利の大きな上昇は期待薄
ドル・円予想レンジ:1ドル=104円00銭~106円50銭
2021年2月5日(金)終値 105円36銭
今週の外国為替市場でドル円相場は、ドルの高値圏でのもみ合いとなりそうだ。
前週のドル円相場は、米国での新型コロナウイルスへのワクチン接種が進んでいることで、経済活動再開への期待が高まり、米国の長期金利が上昇したことを受けてドル買い・円売りが優勢となり、ドルは一時1ドル=105円後半まで上昇した。
今週のドル円相場は、ドルの高値圏でのもみ合いとなりそうだ。米バイデン政権の追加経済対策が実現に向けて動き出していることや、米国の長期金利の上昇はドルの支援材料となるが、米国の長期金利の動向についてはFRB(米連邦準備制度理事会)の金融緩和姿勢に変化はなく、長期金利の大きな上昇は期待できないだろう。加えて、1ドル=105円台後半では、実需筋のドル売りが見られ、ドルの上値は重くなりそうだ。
経済指標は、国内では8日に12月の国際収支、9日に12月の毎月勤労統計、1月の工作機械受注、12日にオプションSQ(特別清算指数算出日)などが予定されている。
海外では、10日に中国の1月の生産者物価指数と消費者物価指数、米国の1月の消費者物価指数と財政収支などが予定されている。
(鷲尾香一)